東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

なぜかしてない健康を保つシンプルな習慣

お風呂入ってる?

職場のメンバーが風邪を引いたという。

寒いから体が冷えたのだろう。

お風呂入ってあったまってって言ったら、いつもシャワーだけで済ませあるという。面倒くさいからだという。

風呂に入らないなんてありえない。

あまりにも私の理解を超えた解答だったため、そのあと私は、他のメンバーにも聞いてまわったほどだ。

風呂には入っているか?と。

一次解答はみんな「入ってる」だった。

しかしその人たちの言う「入ってる」はシャワーを浴びることを意味していた。

恐るべきことに毎日湯船に浸かるなんてことはしてないらしい。

むしろ毎日風呂に入っている私のことをセレブ扱いしだす始末だ。

いいかい、風邪っぴきのみなさん。よく聞ききな。毎日湯船にちゃぷんとつかりなよ。すぐに出たらだめ。たら〜っと汗が垂れてくるまで浸かってな。

そしたら風呂から上がってもポカポカ。

そのまま布団に入って寝たら風邪なんて滅多にひかないよ。

悪いことは言わない。毎日黙って湯船にゆっくり浸かろうぜ。

風邪ひきたくなきけどそれでも面倒くさいって?

わかった。

それじゃこれはどうだ。

80年代のころみたいにドリフの加藤茶氏によって週に1回リマインドしてもうってのは?

大谷翔平をフォローしました

大谷翔平が大活躍している時にあんたは何してる?

今年も大谷翔平さんすごかったね。

MVP獲得。

1000億円保証。

ペットの犬種の人気が沸騰。

「日本人として誇りに思う」よね。

それに比べてあんた今年何してた?

どうせろくに成果も何にもあげないまま、年末に至ってんだろ?

当然来年の新NISA設定もしてねーよな。

当たり前だけど、大谷翔平の活躍は大谷翔平のものであって、あんたのものではないからな。

大谷翔平が、あんたの給料あげたり何かしてくれるわけでもないってのに、「日本人として誇りに思う」か。

のんきだなあ。あんた。

大谷翔平がしていることに間違いはない

ほとんどの人は大谷翔平のように活躍できないけど、ひとつだけ大谷翔平のようにできることがあると思う。

大谷翔平はゴミ拾いをすることで知られているけど、何でか知ってる?

人はゴミを捨てることによって運も捨てているらしい。

大谷翔平からしたらその辺に落ちているのはゴミじゃなくて運。

だから拾うんだと。

これさ、今すぐ誰にでもきるよね。

もちろん、あんたにもできるはずだ。

悪いことはいわない。やっとけって。

大谷翔平がやってることに間違いはないだろう?

 

 

 

甲子園の高校野球はいつまで例外扱いなのか?

高校野球の情熱と冷静のあいだに

アートが好きなもので、「日曜美術館」を毎週楽しみにしています。

夕方のサザエさん同様、楽しい日曜日を感じるための環境装置でもあるため視聴を欠かすことはできません。

ある日曜日、いつものように午前9時前にテレビを付けて待っていると、突然どこかの野外施設が映しだされました。

甲子園です。

日本では年に2回、公共放送が高校の部活の全国大会を朝から晩まで何日間もぶっ続けで放送する習慣があります。

さらに高校野球は現実社会とは別のルールが適用されているようです。例えば、熱中症にならないために野外での運動は控えてください。ただし高校野球は除く等。

なぜこんなにも甲子園と高校野球は特別扱いされているのでしょうか。

甲子園ビジネスで食っている人が大勢いるからです。

つまり一大産業化しているわけです。

甲子園ビジネスはこれまでもこれからも雇用を生み出し続けます。

その経済圏で生きている人たちにとって、高校野球が普通の扱いになってしまうことは死活問題です。

今のところ甲子園×高校野球の特別扱いに変化の兆し感じられません。

かつてのプロ野球もそうでした。

30年ほど前までシーズンになるとほぼ毎日、テレビはプロ野球のナイター中継を最優先に放送していました。

あたかも日本人全員が野球がなくては生きていかないと思えるほどでした。

ところが今はそうではありまさん。

たまに放送してるくらいで、野球が好きな人は有料チャンネルで観るといった具合です。

でもなぜ高校野球はそうならないのでしょうか。

日本人の根強い感動ポルノ欲求がそうささているからでしょうか?

高校野球と甲子園ビジネスのこれからについて語らせろ

だからといって高校野球産業がこれからもずっと盤石であり続けるかは疑問です。

言うまでもありませんが、日本は少子化が進んでいますから、高校生の人口も毎年減り続けています。

そして母数の減った高校生が選ぶ部活は野球部だけではありませんから、人口が増えることのない日本において高校野球及び甲子園ビジネスはやがて消滅していく運命にあると思います。

ところで、日曜朝の私のささやかなお楽しみである「日曜日美術館」は、高校野球のため休止となったことはすでにふれましたが、夜の8時に番組を再放送するのです。

しかしたった今、高校野球の試合が長引いたため「日曜美術館」放送休止のテロップが出たところです。

日本人、まだ感動ポルノを見てたいの?

40代の転職がますます逆風になってくる理由がわかりました。

40代の氷河期世代が嫌われるている

職場で新規採用した40代(男)がまた欠勤したという。

知人は私にそう愚痴りました。

話はさらにつづいて、その40代(男)がでっち上げる欠勤理由がまた荒唐無稽過ぎてあきれ果てているとも。

知人は務めている会社で採用を担当しています。同じ採用担当者には20代、30代の女性もいるそうなのですが、彼女たちはこんなことを言ってるというのです。

「40代(男)嫌だ。」

私は以前から、人口は多いのにお金のない人たち=氷河期世代はいずれ若い世代に嫌われていくだろうと予想していたのですが、実はもうすでに嫌われているではありませんか。

でもそれは女性たちの個人的な感想でしょと、簡単に片付けてはなりません。

もしかしたら、40代(男)=ダメというコンセンサスが若い世代に浸透しつつあることを示している可能性があります。

これはとてもまずいことです。

そんなコンセンサスが形成されてしまったら、善良な40代(男)もいっしょくたにされて相手にされなくなるではありませんか!これは風評被害に他なりません。

誇り高き氷河期世代生存戦略

繰り返しますが、氷河期世代(男)は若い世代から嫌われ始めています。

そして我々氷河期世代(男)が今後向くべき方向は上ではなく下の世代です。

下の若い世代のご加護なくして氷河期世代(男)の未来はありません。

つまり若い世代から嫌われないことこそ、我々氷河期世代(男)の生存戦略なのです。

で、嫌われないためにはなにをしたらいいのかというと、

例えば30年前の40代(男)だったら毎日お金を湯水のように使ったドンチャン騒ぎで若い世代をてなづけることができました。

ところが今の40代(男)は金がまったくありません。そして悲しいくらいセコいときてるからもう切れる手持ちのカードがほぼ無いのです。

だとしたら、できることはひとつしかありません。

それは、

若い世代の邪魔をしないこと。

忘れてないでくださいね。

氷河期世代(男)への願いです。

藤井聡太のお茶でわかる監修ビジネスの旨味

棋士藤井聡太さん監修のお茶が発売されたらしい。

コンビニの前を通りかかったときにその広告を見かけました。

藤井聡太さん監修のお茶、売れそうですね。

サントリー伊右衛門を監修したらしいのですが、そのCMをみると藤井聡太氏の「監修」の様子が伺えます。

でも実際はどの程度「監修」に関与したのでしょうか?

もしかしたらこんな感じかしれません。

  1. サントリーの担当者がサンプルを3点ほど用意する。
  2. 藤井聡太さんに試飲してもらう。
  3. サントリー担当者が「勝負の時に飲むとしたら、どれをのみますか?」と藤井聡太さんに質問する。
  4. 藤井聡太さんがサンプルAを選ぶ
  5. 商品決定
  6. CM制作の打ち合わせに入る

監修の定義はよくわかりませんが、日本においてはこんな感じでも「監修」が成立しちゃうぽい。全てにおいてマーケティングが最優先されるのです。

ところで、藤井聡太さん監修のプロダクトは他にもあります。

それが、こちらです。

ニンテンドーSWITCHのゲームソフトです。

この案件はわりと監修に関わってるような気がしますね。なんとなくですが。

商品紹介を見るとゲーム内ではかなり藤井聡太さんの画像が使われている印象です。なかなか監修感が出ていますね。

ここまで取り上げた藤井聡太さんの例は、監修ビジネスのほんの一例です。

世の中にはものすごく多くの監修ビジネスが存在しています。

なんでそんなに多いのでしょうか?

もしかしたら、こんなふうにみんなが得をするからかもしれません。

企業はプロダクトが売れる

有名人は監修料が貰える

消費者はブランドが好き

みなさん、目指すべきは監修ビジネスです。それも監修者になることを目指すべきかと。

タミヤのラジコン、ホットショットのXB探索中

タミヤショップに立ち寄ってわかったホットショットの事実

タミヤのラジコン、ホットショットが突然欲しくなったのは数週間前のこと。

きっかかけは思い出せませんが、調べて見ると、2007年に復刻版が出ているという。ホットショット2が「これじゃない」感じだったのに比べて、ほぼ皆んながイメージするホットショットそのもの。

さらに、タミヤの熟練メカニックが組み立てた完成マシンとプロポ、バッテリーなどがコンパイルされたXB(エキスパートビルド)というのもあるそうな。

私の場合、なぜホットショットがいいのかというと、メチャクチャデザインがカッコいいからです。

日がな一日愛でていたいもはやアート作品に近い位置付けです。

そんなわけで、組み立てのプロセスが省けて、完成度が高いんだったら最高です。

ホットショット手に入れるならXBと決めて訪れたのが、都内にあるタミヤショップでした。

ホットショットの実物サンプルが飾ってないかなとちょっと期待していたのですがありませんでした。代わりにマイティフロッグのサンプルがありました。このマシン、オールドファンにとっては“一発さん“の愛車として知られています。今回数百年ぶりにマイティフロッグを見て「一発さんのやつだ」と思ったことなどを一応綴っておきましょう。

で、結局組み立てホットショットはあったのですが、XBはありませんでした。

だろうなと思っていたので別に残念とは思いませんでしたが、せっかくきたのでいつ頃入荷するのかお店の人に聞いてみることに。

入荷の時期を尋ねるとお店の人は、ものすごい勢いで台帳の束をめくりまくり一生懸命調べてくれました。

そして結果は「入荷未定」とのこと。

さらに去年の12月から入荷してないことも明らかになりました。

というわけで、

「ホットショットXBを見つけたら即買い」

これが結論です。

チャーリーとチョコレート工場と日本のチョコレート工場について語らせろ。

チャーリーがいないチョコレート工場の中身から分かるヤバい日本

チャーリーとチョコレート工場」は面白い映画ですね。とくに私の場合、ウンパルンパという小柄な人々が働いている姿が印象に残りました。

チャーリーとチョコレート工場」に憧れてチョコレート工場で働きたいと思った人はいると思いますが、実際に働いた人はそんなにいないはず。

私なんかそのひとりです。

で、ほんとのチョコレート工場にウンパルンパは働いておりませんでした。

働いてあたのは、おばさんと、外国人でした。

有名ラグジュアリーホテルのチョコはどこで誰が作っているかについて

都内にはラグジュアリーホテルがたくさんありますが、どこも美味しいけど高価なチョコレートを売っています。

ところで、皆さん、そのチョコレートがいったいどこで誰が作っているか考えたことがありますか?

そのホテルじゃないの?

NO

全部とはいいませんが、かなりのチョコはホテルとは関係のない別の場所で製造されています。

ホテルがチョコレート工場に委託してるのです。

これをOEMといいます。

さて、ここで思いだしてほしいのですが、チョコレート工場では誰が働いていたでしょうか?

いつか、私がチャーリーとチョコレート工場に憧れて働き始めた、チョコレート工場勤務体験談をお話ししましょう。

厚切りジェイソン流お金の増やし方でFIREできる人できない人

厚切りジェイソンが達成したFIREとは?

厚切りジェイソンさんとお金が話題です。

芸能人とお金と聞くと以前なら派手な豪邸を立てたか、とんでもない借金をこしらえたかのどちらかでしたが、厚切りジェイソンさんの件はそうではありません。

FIREを達成したというのです。

つまりもう一生働かなくても生活ができてしまう状態になったということを意味します。

最近FIREという言葉をたくさん聞きますし、多く人はFIREに憧れているようです。

でもFIREって本当にいいものなのでしょうか?

個人的にはFIREは目指すべきものではないと思っています。

多分厚切りジェイソンさんもFIREを目指していたわけではなく気づいたらFIRE状態になっていたのだと思います。

なぜなら、FIREというのは日々の習慣の結果だからです。

だとしたら、厚切りジェイソンどんな習慣があったのか?

厚切りジェイソンのお金が増える習慣

私は散髪はQBハウスと決めています。

10分、1200円の床屋です。

そして厚切りジェイソンさんもQBハウスユーザーです。

なんで知ってるのかというと、QBハウスのCMに出てるからです。

厚切りジェイソンさんは日本人の奥さんのお父さんからQBハウスを教えてもらったことをきっかけにあまりにもコスパが高いために利用し続けているそうです。

CMではその高コスパの理由をロジカルにプレゼンしていたのですが、そこからジェイソンさんのお金に対する考え方もわかってきます。

コスパを追求しているのです。

もっというとそれをゲーム化して楽しんでいるのです。

ジェイソンさんはFIREを目指していなかったのではと考えた理由がここです。

そもそもFIREまでの道のりは本来長くて険しいのです。

なぜなら、お金を増やすことはもちろん、お金を減らさないことも必要だからです。つまり節約です。

多くの人はお金が増える方法しか知りたくありません。でも節約できない人からはザルのようにお金が溢れ落ちていきます。

ジェイソンさんは節約すらもゲーム化しています。

ジェイソンにとって節約は苦しいどころか楽しんでやっているそうです。

だってそれはゲームだから。

物事を長く続けるコツは、長く続けられることに取り組むことです。

楽しいことなら長く続けられるのはみんな同じでしょう。

節約は長く続ければ続けるほど、効果が大きくらなります。

節約を楽しいゲート化できたらもうお金が減ることはありません。

同じことは投資にもいえます。

投資は長く続ければ続けるほど、お金が増えていきます。

ただし、何にどうやって投資するかによります。

厚切りジェイソンさんはすでに本の中で答えをいっています。

たまに思い出したいご縁の話

路上を歩いている時にどこかの誰かが落としていったものを見つけると切ない気分になってしまいます。

例えばアクセサリーやキッズの小さな靴の片方だけとか、それらの元々の所有者は今頃どんな気持ちでいるんだろうなどと考えてしまいます。
私がなぜそのことを考えているのかというと、アート観賞で愛用していた単眼鏡を無くしてしまったからです。

美術館で展覧会を鑑賞した後、敷地内のベンチでひと休憩している時にどうやら置き忘れてしまったようです。

相棒が突然姿を消してしまったようで、正直落ち込みました。

じつはこれまでなん度も無くしかけたことがありました。

それでも無くすことなくついこの間まで私の元にあったわけです。

しかしこの度あっさりと無くしてしまいました。

単眼鏡は私のアート体験を高めるマストアイテムなのでなるべく早く単眼鏡を買うことにしました。

無くした単眼鏡は4年ほど愛用していました。もちろんスペックも申し分ありません。

しかし今現在の私が欲しいと思ったのは別ブランドの単眼鏡でした。

新しい単眼鏡への期待感は高まります。

 

私たちは何かきっかけがなければ同じものをずっと使い続けがちです。

たとえそれが「賞味期限切れ」を起こしていたとしてもです。

同じ時期に私はiPhoneも買い替えています。

3年くらいまえのものから最新のものににすると数年分のアップデートが一気になされるわけです。

スペックもデザインも全部含めてiPhoneの進化に驚愕しました。

物事には賞味期限があって、時にアップデートが必要なのでは?

 

このことに気づいてしまうと大変です。

アップデートせずに長いこと放置しているあれやこれが次々と思い浮かでまいります。

賞味期限切れの価値観もその一つです。

ずっと無駄な努力をしてきたがありそうです。

 

 

誰かが拾っていったとしてらその人のもとで第二の人生を送ってもらうことを願っています。

今の自分に合ったものがくる。

それは私たちと物事とのつながりについて。ご縁というとわかりやすいかもしれまさん。

 

物事は私たちの考えも及ばないところで因果関係が働いてるものです。

過去に起こったことに一喜一憂せずに、私たちに起こった出来事をいい方向に導くため自分の責任を果たすべきです。

 

『秋刀魚の味』の見方(氷河期世代の男性向け)

小津映画が大好きな、ありがた記管理です。

気づいてないかも知れませんが氷河期世代はこの先、生存していくにあたって大きなリスクが2つあります。

ひとつは老後のお金。

これはみんな薄々気づいてると思います。

じゃあ、もうひとつ女性や若い世代に嫌われることです。

 

 

 

 

 

 

第一回目は、秋刀魚の味(1962)です。

まずはじめにこの記事はこちらのコラムに触発されて書いたものです。

【内田樹】小津安二郎が男たちに送る「大人になれよ」というひそかなメッセージ

これによると小津安二郎は『秋刀魚の味』で日本の男たちの幼児性を容赦なく描いているといいます。

さらに、女性たちは男たちの幼児性の犠牲者だと怖ろしい考察をしています。

私はどきっとしました。

なぜって、私も日本の男だからです。

 

秋刀魚の味』の男たちを見習うな

小津安二郎が描く男たちの幼児性とはどういうものなのでしょうか

秋刀魚の味』の男たちを見ていきましょう。

  1. 料亭の女将にセクハラ発言をしてからかう
  2. 学歴、勤務先マウンティング
  3. 妙齢の娘に対して唐突に結婚話を切り込む
  4. ゴルフクラブを買うのを妻に反対されて拗ねて黙り込む
  5. 正気を失うまで酒を呑む

 どれもこれも昭和のおじさんたちのあるあるのように思えますが、

今でも周りにこんな人いません?(私はよく拗ねて黙り込みます)

いますよね!

つまり、日本の男たちの幼児性は『秋刀魚の味』の頃から(あるいはもっとずっと前から)温存され再生産され続けているんですよ

 

そしてパンデミック下において、ついに日本の男たちの幼児性もパンデミックしちゃってるのがそれを証明しています

すでに高齢の老年期の男たちはうまく逃げ切れるでしょう、しかし私たち氷河期世代はそうはいきません

 

このまま幼児性を抱えたまま老人になってしまったらまうと女性だけでなく若者も犠牲者にしてしまうかもしれません。

つまり女性にも若者にも嫌われる可能性大ということです。

秋刀魚の味』の"ひょうたん案件"

ありがたいことに、小津安二郎は日本の男たちが「大人」になるための手がかりも映画の中で示しているといいます。

それは大人の素養を併せ持つこだ、と。

それがこちらです

  1. 甘えない
  2. 威張らない
  3. 親切に
  4. 正直に
  5. はつらつと

 

秋刀魚の味』では、それらの一部がが見て取れるシーンも少しだけありますので、紹介しましょう。

男たちは同窓会で元教師(ひょうたん)をもてなします。

ひょうたんはあだ名ですが、本人の前ではちゃんと先生と呼んで敬意をもって接しています。

それで気分をよくしたひょうたんは、前後不覚になるまで泥酔します。

帰る方向がいっしょだった男のひとりがひょうたんをわざわざ家まで送り届けます。

そしてひょうたんの自宅での出来事がその後の物語を動かすトリガーになるのですが、この時はひょうたんの無事を確認してから辞去します。

後日ひょうたんの生活を憐れんだ男たちはひょうたんにお金を渡ことにしたのです。

ひょうたんの自尊心を気づつけないようにと気遣も忘れていません

昭和の男たちだったらそれだけでよかったのでしょう

しかし氷河期世代は、このような振る舞いを目上の人だけではなく、若い世代にもできなくてはなりません。

ただでさえ政府にとって放置してもいいことになっている氷河期世代がさらに若い世代からも相手にされないというのはとてもまずいことです

氷河期世代のための小津映画の見方シリーズ」はそんな問題意識からスタートしました

合言葉は、先達の振り見て我振り直せ。

女性や若い世代から嫌われないことは氷河期世代の男たちの生存戦略です