東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

見て、触れて、使って、時々自慢する、古美術のすすめ

 

古美術に恋した古美術好きによくある風景

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My Favorite Chawan

東京はアートの密集地です。

日本ではアートの定義は広くて、その範囲には古美術も含まれています。

つまり東京は古美術の街でもあるのです。

古美術好きには楽園のような街です。

東京の青山にある古美術屋に立ち寄った時のこと、そちらで素晴らしいお茶碗に出逢いました。

そのお茶碗の値段は私がこれまで購入してき相場に比べると10倍ほどお高い。

名残惜しくありましたけどその日は撤退することにしました。

お茶碗に心を奪われていた私は己にこう問いました。
「なぜあのお茶碗が欲しいと思ったのだろう?」
そして買う決心が付いたのです。

古美術は購入を逡巡していると次の機会が巡ってくるかどうかは保証されていない早いもの勝ちの世界です。

あのお茶碗だってもしかしたら今この瞬間に売れてしまっているかもしれませんが、それは古美術好きにとっては当然の習い。

ご縁がなかったとあきらめるまで。

次の休みの日、もう一度行ってみよう。ご縁があればきっと手に入ることでしょう。

 

美の巨人、柳宗悦は多くの言葉を求めなかった

あくる日の午後、私はどきどきしながら青山にあるお店を再び訪れました。
うれしいことに、お茶碗はまだあったのです。

先日と同じように、昼下がりの陽光に照らされておりました。
私はお茶碗を手に取り眺めました。

とても、とても良い。

もしも、このお茶碗が東京駒場日本民藝館にあったとしても不思議ではないほどの良いお茶碗です。

日本民藝館は哲学者である柳宗悦によって創設されたました。

柳宗悦の眼に適った品品が収蔵、または展示されている歴史のある民藝美術館です。

彼は良きものを見た時は、ただひとこと「良い」とだけ言ったという。

柳宗悦古今東西の美を知り尽くした人物です。

彼の発したのがたった一言だとしても、その背景には、いわば究極の美のデータベースの裏付けがしっかりとありました。

だから柳宗悦が「良い」と言ったのならそれは絶対的に「良い」のです。

これ以上言葉を尽くす必要はない。

柳宗悦は日常使いの雑器の中に美を見出す価値観をも発見した目利きでした。

かれはそれを「民藝」と言い表しました。

私が東京青山で眺めていたそのお茶碗も、もとは琉球八重山で焼かれ、名もなき民が生活の中で使った雑器、すなわち民藝品に他なりません。

おそらく少し前ならこのお茶碗を見たとしても「良い」とは思えなかったかもしれません。
ところが、ここ数年、柳宗悦という美の巨人の肩に乗っかっりながら、数多の民藝品。眺めてきたからでしょうか、私はそのお茶碗をたまらなく「良い」と感じたのです。

そしてかつての八重山の民のように、このお茶碗で酒を呑み、飯を食い、たまに一服のお茶をいただくことを想像しました。

古い茶碗は、本来の茶碗の機能を超えたものを有している

江戸時代の中頃、琉球八重山の窯で焼かれたお茶碗です。

鉄絵で描かれた渦巻文様と、灰釉の半端な掛け方が特徴的です。

高台まわりは肌色の土が見えています。雑器とは思えない洗練された作行きです。
見どころはまだあります。

それは灰釉と地肌の境界の景色が、山の稜線に見えました。

すると左上の銀繕が山を照らす月の様にも見えてくる。

それは、まるで横山大観の富士図のようです。
あるいは境界線の見方を変えてみると、今度は遥か先まで続く一本の道にも映ります。

あの東山魁夷の「道」を彷彿させる見事な景色です。

そしてもっとよく眺めていると、躍動的な筆跡で描かれた渦巻文様がいつしか樹木のように思えてきました。

上空に輝く銀繕の月が手前の渦巻文様の樹木と奥行きのある一本道を照らしているようです。

前景に思いっきり物体を配置した大胆なその構図は歌川広重の浮世絵そのものです。

そして浮世絵に影響を受けた有名な画家のひとりである、フィンセント・ヴァン・ゴッホの描いた絵画のようです。
私の愛する茶碗はこれだけ多くの絵画を内包している。

それが良いと思った理由です。

こんまりの片付けの価値は日本女性の価値

こんまりの成功は必然といえるワケ

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やがて片づけられちゃうかも?

「奥さんにするなら日本の女性」
こんな言葉を一度は聞いたことが有りませんか?

ほとんどの人はそれは昔の話だと思っているようですが、実はこれ、現在の話でもあるのです。

「こんまり」こと近藤麻理恵さんは現在世界で一番有名な日本人女性です。

そしていまのアメリカ人が日本女性に対して抱く典型的なイメージは「こんまり」だというのです。

いつも綺麗、趣味が良く、頭も良い。家でもいろいろなハックを発揮する。

こんまりさんの活躍によって日本女性のイメージはアップグレードされていたのです。

以前から世界で一番優秀なのは日本の女性であると確信していました。

もちろん日本の男性も優秀であることに違いはないのですが、それは日本女性の優秀さの上に成り立っているように思えてなりません。

つまり日本の女性が優秀だから男性も優秀という関係で、その逆は成り立たないのです。

日本の女性は社会というマクロの環境においては「女は男を立てるもの」という古来から根強く残っている価値観に影響されています。

さらにミクロの女性コミュニティにおいても彼女たちは好むと好まざるに関わらず、微妙な誤差の範囲でマウントを取り合う不毛な戦いに巻き込まれているように映ります。

こんまりが証明した日本の「女子力」の価値

さて、こんまりも日本で生まれて、日本の学校の教育を受け、日本の風習の中で生活してきたふつうの日本人女性だったはずです。

ところが片付けることに関しては常軌を逸した情熱を持ってたのです。

本人曰く「片付けのヘンタイ」 であり、筋金入りの片付けガールです。

片付けや整理整頓というのは日本人にとって馴染みのある価値観です。

それを遂行するための独自のルールが彼女にはありました。

すなわち、「ときめくかときめかないかで片付ける(捨てる)」ことを決めたのです。

片付けのヘンタイがたどり着いた前人未到の境地です。

このコンセプトをまとめたこんまりの著書『人生がときめく片付けの魔法』が数年前に売れまくりました。『人生がときめく片付けの魔法』をamazonで調べる

断捨離とかいう言葉も流行った頃のことです。

それからさらに数年後のこと、彼女は片付けと整理整頓の価値観を米国の地で根付かせることに成功。

それは結果的に日本人女性の競争力の高さをグローバルに発信しているとも言えます。

こんまりさんの成功のいきさつについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

こんまりの片付けを学ぶべきは日本の男たち

片付けや整理整頓に興味がないからといって「こんまり本」をスルーしていませんか?

この記事では「こんまり」を通じて日本女性の海外における競争力の高さについて論じてきました。

しかし日本の男性は、女性の優秀さをしっかりと認識できているのでしょうか?

「こんまり本」には、 いつも綺麗、趣味が良く、頭も良い。家でもいろいろなハックを発揮する。 日本の女性の「女子力」が披露されています。

しかし残念ながらここ日本においては、はその力が単に日本男性を甘やかせる状態になっています。

例えば、野球部とかサッカー部の女子マネだったり、お菓子工場のパートさんとしてほとんど無償に近い形で浪費されているのです。

日本の男性が仕事以外の生活能力に欠ける(最近では仕事能力ですら)といわれているのは、この女性にどっぷり依存する構造が未だに温存されていてるからだと思っています。

日本の男性はすぐに反省するべきでしょう。

そして『人生がときめく片付けの魔法』を読んで彼女たちに敬意を払うべきでしょう。『人生がときめく片付けの魔法』をamazonで調べる

日本の女性のその力は日本をいい方向へ導いてくれる可能性を秘めているように感じます。

男性ができることはあまりありません。

あるとしたら決して女性の邪魔をしないこと。

ただそれだけでは?

魯山人の器をたくさん鑑賞して目指す知ったかぶりからの脱却

 

魯山人の器はなぜいいのか説明できますか?

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カタカナの「ロ」印

大芸術家、北大路魯山人の残した品が世界でいちばん多く集まっている街、東京。

例えば銀座界隈をそぞろ歩けば魯山人作の本物に触れる機会がけっこうあって、その時はやっぱり魯山人はいいなと思ってたりしていました。

実は、どこがどういいかはうまく説明できませんでしたが、、、。

ある日、魯山人の展示会を銀座でやっていたので見に行ったことがありました。
会場には水琴窟の清浄な再現音が流れていた中、私は作品ひとつひとつ見てまわりました。

黄瀬戸茶碗、伊賀の花入、備前の壺、 赤絵の鉢、染付の徳リなど、魯山人はどれもいいなと思って会場を後にしました。

その帰り道のこと。

私は自宅の近所にある馴染みの古美術店に立ち寄り、店のおやっさんに、銀座で魯山人をたくさん見てきたという話をしました。
するとおやっさんからするどく問われたのです。

魯山人がなぜいいのか、わかるか?」

私は思わず答えに屈しました。

言葉が出てきません。

説明できないのです。

ついさっき魯山人の作ったものを実際に見て「いい」と感じたばかりだったというのに。

私は何をもってして「いい」と思っていたのでしょうか?

まさか、みんながいいといっているから?

魯山人器と料理は切っても切り離せない関係

料理と食器とは相離れることのできない、いわば夫婦のごとき密接な関係がある。

魯山人の言葉です。
魯山人は漫画「美味しんぼ」の美食倶楽部を主催する海原雄山のモデルと言われていることから美食を極めた人物です。その魯山人からすると料理はもちろんのこと、食器を極めずして美食を極めたとはいえないのです。

魯山人はろくろを回さなかったそうですが、本職の職人よりもやきものを知り尽くしていたそうです。

やきものの美しいプロポーションの造形は職人に求め、自らは絵付けに力を注ぎました。

しかしなぜ料理を盛る器に絵が必要なのでしょうか?

例えば銀座の会場でみた呉須赤絵の鉢。

微かに青みがかかった釉薬がたっぷりかかった白地に赤い呉須で実に奔放な絵付けがしてありました。

その中に濃い紫色をしたぶどうを盛り付けてみるとします。

ぶどうを食べていくと見込みの中に描かれた絵が少しずつ姿を表してくる。

最後の一粒を食べるまで愉しみがつづくしくみです。 

魯山人の器に流れ込む日本美術の潮流

 

そしてもうひとつ。

北大路魯山人の作品から漂う品位と雅さ。

それは桃山時代本阿弥光悦尾形光琳など卓越した先人たちの影響を強く感じます。

さらに桃山時代の芸術家たちのクリエイティブマインドも元を辿れば、平安王朝美術への憧れからきたものです。

つまり日本美術の原点は平安時代の王朝文化にあることに気づきます。

魯山人の凄さは、平安時代から脈々と続く美の流れを自分に引き込んで、新しい流れを作りだしたことにあるといえます。

その根幹には「料理」と「日本美術」があります。

それが魯山人が時を経ても「いい」と言われ続けている所以だと考えています。魯山人本人の言葉で美と食についてこちらの著書で語っていますのでぜひどうぞ。

すぐにお金持ちになりたい思いから始まるレバレッジ型ETF投資の末路について語らせろ!

お金を大切にしている、ありがた記管理人です。

今回は、すぐにお金持ちになりたいと強く願う人向けのお話です。

少し長くなりますがお付き合いいただけましたら幸いです。

レバレッジETFですぐにお金は増えたけれど

それは2016年6月のある日こと、世界の株式市場が突然暴落しました。

英国のEU脱退が国民投票で決まったからです。

私はその時昼寝から起きたばかりでしたがチャンスと思い、日経平均レバレッジ・インデックス連動型ETFを買いました。

その後すぐにマーケットが元に戻ったところで売却。

ほぼ底値で買っていたので十分な利益が出ました。

それは素晴らしい成功体験でした。

これはいいぞと味をしめた私はこれより破滅の方向へ舵を切ります。

日経平均が上がれば二倍下がり、下がれば二倍上がるとされる日経平均ダブルインバース・インデックス連動型ETFも使えば相場が上げても下げても交互に利食っていけばお金持ちになれるぞと考えたのです。

しかしそれはマーケットタイミングを狙うという神のみぞ知る作戦です。

終わりの始まりは間もなくやってきたのでした。

ダブルインバースが大きなお荷物に

上がり続けているマーケットの下落を見込んで買ったダブルインバースでしたが、その後も上げ相場は止まらず含み損が拡大していきました。

そして迎えた11月、世界のマーケットには再び波乱が起きました。

米国の大統領選当日、トランプ候補の優勢が伝えられるとマーケットは急激に下げ始めたのです。

これは含み損を抱えていた私にとってはグッドニュースでした。

PCモニターにかじりついて脱出のポイントまでチャートが落ちてくるのをヒリヒリしながら待ちます。

ところがあともうすこしのところで東京市場が終わってしまいました。

とは言えものすごい大暴落でしたから明日も下げの勢いは止まらないだろうと一応先物をチェックすると、なんと下げ止まっているではないですか。

しかも徐々に上げに転じてきています。

私はこのとき脱出に失敗したのでした。

追い詰められた個人投資家の最後のあがき

その後世界のマーケットは米国のトランプラリーに引っ張られるようにして果てしなく上昇していきました。

破滅の道を突っ走ってる私がその間何をしていたかというと、 ダブルインバースのナンピン買いでした。

賭け金と含み損がどんどん膨らんでいきますが、それでも相場はなかなか下がりません。

こうして何年も大切なお金が何の価値も生まずに封じ込まれていたのですが、千載一遇の最後のチャンスが巡ってきました。

コロナショックです。

私はマーケットが大暴落しているタイミングでダブルインバースを更にナンピンしました。

世界が不況に突入したと思いマーケットが下りつづける方に賭けたのです。

ところがすぐにマーケットは底を打ち、急激なV字回復どころかコロナ前の水準すら超えて上がり続けていったのです。

世界がこんな状態なのにマーケットが上がっているのが納得できない憤りと、ダブルインバースではなく日経レバを買わなかった激しい後悔に精神を擦り減らしていきます。

だからといって損切りは絶対にしたくない私は、「二番底が来るぞ説」を拠り所にしたナンピン戦略を継続し逆転勝ちを狙ったのでした。

私がレバレッジETF投資に大失敗した理由

あれから1年以上経っても未だに二番底は来ていません。

ダブルインバースも無惨な状態で放置されています。

投資家きどりでやってましたけど、実力はずっとど素人のままだったわけです。

振り返ってみれば私は株式市場という地雷原の中であまりにも無防備で、

地雷を致命的に踏みまくっていることがわかりました。

以下の通りです。

  1. 自分が何に投資をしているのか理解していなかった。
  2. マーケットタイミングを狙おうとした。
  3. 損切りをしないどころかナンピンした。

特によく分からないものにみんながやっているからというだけで買うことは恐ろしいリスクを負います。

すぐにお金持ちになりたい気持ちはわかります。

だけど、レバレッジETFへの投資をする前に知っておいてもらいたいこともあります。

その続きはまた次回。

つづく

次こそ最速で現金をもらう話をしよう

面倒くさいを突破する、なんでもゲーム化戦略

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人生はRPG

いつくるかと指折り待っていた役所からの封筒。

でもいざ届いてみると安心しちゃうんですかねぇ。

そのうちやろうなんていうなまけ心がついつい出てきちゃって、ろくに中身も見ずに平気で放置してるんですから困ったものです

「あしたやろうは馬鹿野郎」なんて言葉があるくらいですから、人は昔からの面倒くさがりだったんですね。

で、面倒くさいことは大嫌いなはずの私たちですが、実は損することも同じくらい大嫌いなんです。

面倒くさいからといって放置していたのでは、お金がいつまでたってももらえずに大損してしまいます。

ええ、私もこれまで随分とこの面倒くさいけどやらなきゃ問題に苛まれてきました。

苦節数十年、やっと有効な手段を発見しました。

今後面倒くさいことに対処しなきゃならなくなった時はこうしましょう。

何でもスマホアプリのゲームのようにミッション化してひとつづつクリアしていきます。

そうしたら案外ストレスなくゴールに辿り着くことができます。

報酬は現金 4つのミッションをクリアしょう

自宅に書類が届いてから、最終的に現金が私たちの口座に振り込まれるまでの工程は4段階に分けることができます。

つまりミッションはたった4つだけです。

ではいよいよ今回のミッションの発表です。

Mission #1 
 
大至急開封せよ!
 

まず封筒を開封しなければならないのは誰でも分かっているはずです。

ところが不思議なことになかなか開封しようとしない人って一定数います。

ここで出遅れてはダメ。

届いたら大至急開封が鉄則。

開封の儀"ともいいます

 Mission #2
 
読解せよ!
 

まずは、開封おめでとうございます。

早速複数枚の書類が出できたことと思います。

ここから次のミッションの始まりです。

書類に何を記入するかを理解するために地味に頭を使わなければなりません。

無防備でいたところをいきなり読解能力を問われる状況に追い込まれ、一定数の人は脱落(後回し)していくことになります。

このミッションは前半の山場です。

"読解テスト"のために、あらかじめ集中できる時間と場所を確保しておきましょう。

 Mission #3
 
転記と捺印せよ!
 

地味な地味なミッションはまだまだつづきます。

書類は現金振り込み先の口座番号を書けといっています。

自分の口座番号を覚えている人は別ですが、ほとんどの人は通帳かカードに書かれている番号を見ながら書類に転記する手間がいります。

そして最後にハンコをぐりぐりと捺印します。

普段から通帳やらハンコやらの置き場所が定まっていないとこんな些細な作業すらスムーズに行うことができません。

それどころか探す手間に嫌気がさして脱落リスクの要因にもなり得ます。

つまり普段の整理整頓習慣が問われているミッションなのです。

Mission #4
 
転記と捺印せよ!
 

さてこれで一応書類の用意は終わりました。

ちょっとした達成感も味わえるかもしれません。

ここでらしっかりと味わっておくべきだ。

しかし私たちはウサギのようにゴール目前で立ち止まってはいけません。

まだ真のゴールにたどり着いていないという事実はウサギもカメも同じです。

だからすぐに記入した書類を同封された封筒に入れましょう。

気の利いた人なら宛先の“宛“に線を引いて“御中“と書き加えてもよいでしょう。

そしてそのまま最寄りの郵便ポストに行って欲しいのです。

「何かのついでの時にでも」などとうっかり思ってしまったらダメです。

これまでの努力を全部ドブに捨てることになります。

大至急家を飛び出すべきです。

そして郵便ポストに投函してくどさい。

“カサッ“と着地した音が聞こえたなら、こそが真のゴールの瞬間です。

欲しいから、もらう。

お金が欲しいと思うのであれば私たちができることはただひとつ。

書類が届き次第大至急返送するということだけ。

それはこの一連のプロセスの中で私たちが唯一自分の意思でコントロールできることです。

それをすでにやり遂げた私たちにとってはきっと素晴らしい成功体験になるでしょう。

ビルゲイツ&ウォーレンバフェットから学ぶ、成果を上げる仕事の仕方

 

ゲイツとバフェット、これが成功者の仕事の仕方だ!

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ゲイツさんとバフェットさんは仲の良い友だちです。

そんな親友同士の対決が意外な場所で対決しました!

実はゲイツさん、YouTubeチャンネルを持っています。

そのなかでバフェットさんの投資先、つまりバークシャーハザウェイ社が投資している企業の実店舗にふたりがふらっと遊びに行くという企画がありました。

『デイリークイーン(DQ)』篇ではゲイツさんとバフェットさんのアルバイト対決が見ものです。

タイトルはこんな感じ。

【Bill Gates and Warren Buffett pick up a shift at Dairy Queen

ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏がDairy Queenでシフトを組む)

『デイリークイーン』は米国のアイスクリーム店です。

「Ready to work(準備OK)」とやる気マンマンに登場するゲイツさんとバフェットさん。

さっそくエプロンとサンバイザーを着けてシフトに入ります。

若い店員のOJTを受けつつ働く90代と60代の億万長者コンビ。

ソフトクリームを作ったり、レジカウンターに立ったりと大忙しです。

バフェットさんは常にジョークをとばし、ゲイツさんは何をするにも慎重です。

ふたりの性格が仕事ぶりに現れています。

そして最後に若い先輩店員からはこんな評価が。

「ビルはしっかりと注文がとれていたし、ウォーレンは接客が上手だったヨ。」

ゲイツとバフェットから学べる成功のカギ

デイリークイーンの若い店員の言葉はいたってシンプルですがここからとても大切なことが読み取れます。

ゲイツさんとバフェットさんは誰もが知る大成功者です。

そして成功をもたらしたのはふたりそれぞれの仕事ぶりでしょう。

ゲイツさんは世の中の役に立つものを作ってしっかりと注文がとれてきたからこそ成功したわけだし、バフェットさんはマーケットや企業との対話が上手だったからこそ成功したのだろうと思います。

つまり自分に合った仕事ぶりを続けてきた結果です。

自分にあったスタイルですからそこにストレスなんてないでしょう。

思う存分自分の強みを活かして爆進してきたはずです。

私たちがふたりから見習うべきところは、最新技術とか投資手法の前にまずは「自分の活かし方を知る」ことだと思いました。

ウォーレンバフェット曰く「賢明な投資がしたいなら、」

最後にゲイツチャンネルからもうひとつ。

バフェットさんの住むオマハが地盤の大型家具店『ネブラスカ・ファニチャーマート』の店舗訪問している動画もあります。

ベッド売り場の巨大なベッドに寝転がりながらムダ口トークを繰り広げるゲイツ&バフェット。

その背後にはバフェットさん本人が広告となった巨大なポスターが。

そこにはこんなキャッチコピーがそえられていまして。

賢明な投資がしたいなら、ぐっすりと眠ることだ。

ウォーレン・バフェット

ゲイツチャンネルのコンテンツはどれも3分やそこらの短かさで、特別に凄いことをしてるわけでも名言を残しているわけでもありません。

もし彼らを知らない人が見たら、アメリカの老コメディアンかなにかだと思われてしまうかもしれません。

でもそれがいい。

もしもウォーレンバフェットが、こんまりの『人生がときめく片付けの魔法』を読むだら

片付けのカリスマ、こんまりの稼ぎ力

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ステイホームもこんまり流
「ときめく」在宅勤務に

引用元: ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

こんまりさんは今では「世界で最も影響のある100人」のひとりです。

著書において提唱したメソッドは斬新でした。

全ての判断基準はただひとつ。

「ときめくか、ときめかないか」

そのメソッドは日本だけでなく米国でも受け入れられていることは知っていました。

こんまりさんの米国での成功は金を払ってでも片付けをしたい人が大勢いたという事実を意味しています。

つまり片付けは金になるスキルだったのです。

片付けが得意な人は世の中にたくさんいるはずです。

片付け上手の人たちにとってはチャンス到来!?

一瞬そんなふうに思ってしまいましたが本当にそうなのでしょうか?

こんまりさんのようにお金を稼ぐことができるのでしょうか?

ウォーレンバフェットとこんまりの成功の共通点とは?

こんまりの競争優位性は盤石です。

彼女は人生のかなり早い時点から自分の資質に気付き、稼働させ、磨きをかけてきました。

ウォーレンバフェットは成功するビジネスの条件として次のことを挙げています。

「あなたの情熱を見つけること」
「他の人の考えを気にしないこと」
「競争上の優位性を持つこと」

ウォーレンバフェットの教えになぞらえれば、我らがこんまりはこれらの条件をすべて兼ね備えていることがわかります。

  1.  片付けに尋常じゃない情熱を注いだ。
  2. 他人の考えには脇目も振らずひたすら片付けに没頭した。
  3. 片付けコンサルとして市場を創造し圧倒的な競争優位性で君臨している。

これが彼女が成功に至った道順です。

 

ウォーレンバフェットもときめく投資

さて、現在ウォールストリートジャーナル(WSJ)にも記事が載るくらい米国での知名度が高まっているこんまりさん。

そしてバフェットさんは毎日新聞を精読することを日課としています。

だとしたら、WSJに載っていた「こんまり記事」にも目を通している可能性は高いはずです。

(ここから先は、私のささやかな妄想です。)

ある日いつもの通りオフィスでWSJに目を通すバフェットさん。

くだんの記事が目に止まります。

しばらくして執務室の電話を手に取るバフェットさん。

事務員がすぐに応答しました。

それから数日後、バフェットさんはあるリストを眺めていました。

  • AAPL
  • BAC
  • KO
  • AXP
  • KHC
  • VZ
  • MCO
  • USB     etc.

それははティッカーシンボル呼ばれるもので記されていますが、バークシャーハザウェイ社のポートフォリオ、つまりバフェットさんの投資先企業の一覧に他なりません。

バフェットさんはこれから何をしようとしているのでしょうか?

デスクの傍には読み終えたばかりの本が一冊置いてあります。

『The Life-Changing Magic of Tidying Up』すなわち『片付けの魔法』の英訳本です。「片付けの魔法」の英訳本をamazonで調べる

 

ウォーレンバフェットに近い事務員の話によると、その日ボスの執務室から「Spark Joy(=ときめき)」というつぶやきが聞こえたとか聞こえなかったとか。

※完全にフィクションです。念のため。

リアムギャラガーのソロアルバムがかっこよすぎるにも程がある

 

想像を超えたリアムギャラガーとの再会

リアムギャラガー、ある日の投稿。

新曲『ワンダーウォッシュ』を披露。

その後立て続けに、『ソーパーソニック』、『シャンペンソーパーノヴァ』をリリース。

ことあとすぐに私はoasisを久しぶりに聴いてみたくなったことは言うまでもありません。

リアムギャラガーのソロ曲を聴かなかったという「過ち」

youtubeに移行してoasis動画を表示させると、リアムのソロ曲もちらほら混じっていました。

その中の一曲『フォー・ホワット・イッツ・ワース』を試しに聞いてみることに。

イントロなしのドラマ一発から始まるどアタマの歌い出し。

いきなり胸ぐらを掴まれてリアムギャラガーの前に連れてこられたようでした。

「だまって聴いてろ。」と。

私はそのとおりだまって聴きましたよ。

なんだかoasisの頃より声が良くなっているように感じます。

特に高音の艶やかさが増していて、伸びやかに美しく歌い上げているのです。

90年代にoasisは相当聴いたけど解散してからはとんとご無沙汰なみなさん。

ましてやリアムのソロ活動なんてほぼスルーしてきたことと思います。

私もそうでした。あのツイートを見るまでは。

英国と日本でリアムギャラガーの価値はこんなに違う

私はリアムギャラガーのソロ曲に満足しました。

youtube動画をどんどん見ていくと色んなところでライブをしているようです。

ライブハウスでもやっています。

客との距離がすごく近い。

あのままoasisが続いていたらありえなかったことです。

oasisも初めの頃は渋谷あたりのライブハウスでやっていました。

でもバンドはあっという間に大きくなってライブハウスでやることは二度とありませんでした。

調べてみると2018年にリアムギャラガーは来日公演をしていたようです。

場所は武道館でした。

(そういえばかつて武道館をライブハウスと言った人がいました)

さて現在のリアムギャラガーですが、英国とここ日本とではポジションが違っているように思えます。

英国では本物のロックンローラーとして。

一方日本では元oasisとして。

英国でのリアムギャラガーは日本の私達が思っているよりも遥かに幅広い世代に影響を与える人物になっています。

しかし日本ではoasisが90年代に売れまくってしまったがために、どうしても元oasisの肩書きがモノをいってしまいます。

しかしそうだとしてもやはりリアムギャラガーの曲を聴いてみてください。

あまりの素晴らしさに再び戻ってきた元oasisファン、たくさんいると思います。

リアムギャラガーのソロアルバム『AS YOU WERE 』は新旧のファンを問答無用に巻き込んだ神作でした。『AS YOU WERE 』をamazonで調べる

ウォーレンバフェットと読書習慣をつくるための3冊

もしあなたが読書の習慣のない人だった場合、毎日数知れない機会を逃している

毎日500ページを読む読書アスリート、バフェットさんの言葉です。

そして「数知れない機会」とはどういう意味なのか、次のように言い表しています。

実は本を読めば、ベン・フランクリンや世界の歴史上のあらゆる偉大な人物とランチを共にすることができる 

ベン・フランクリンは米国の100ドル紙幣になってる超偉人です。

そんな歴史上の人物たちが直接教えてくれるのが本なんだよと、バフェットさんは読書の計り知れないメリットをそんな風に説いています。

読書のメリットを享受したいぞというみなさんは、 脱・積読!読効率的な読書量の増やし方」をご一緒にどうぞ。

ウォーレンバフェットと『賢明なる投資家』

ところで、バフェットさんはどんな本を読んでいたのでしょう?

ありがたいことにその本のいくつかは公表されているし現代の私たちも日本語版で読むことができます。

そのなかでもバフェットさんの投資の師匠による『賢明なる投資家』が特に有名です。

「割安株の探し方」や「安全域」などバリュー投資の奥義が世界初出典

バフェットさんは『賢明なる投資家』を読んだことで投資家として空前の大成功を成し遂げたと言えるかもしれません。

しかしそんなバフェットさんでも長い投資人生の中で何度も失敗をしている事実もあります。

おそらくバフェットさんは失敗の度に『賢明なる投資家』を再読していてたのではないでしょうか。

そうやってバフェットさんは長い時間をかけて『賢明なる投資家』の行間を埋めていったのではないでしょうか。

その末に「賢明なる投資家」から後に「オマハの賢人」と讃えられるスタイルを確立したのではないでしょうか。

ウォーレンバフェットと『スノーボール』

バフェットさん唯一の公式自伝のタイトルは『スノーボール』といいます。

読めば分かる投資の正解

スノーボールとは雪の玉のことですが、最初は小さな雪の玉も坂道を転がせば雪だるま式に大きくなるように、バフェットさんは投資資産を拡大してきたことを表しています。

そんな誰にでもできるシンプルな投資手法なのに、なぜみんなマネしないのかとバフェットさんに問うた人がいまいた

バフェットさんの答えはこれまたシンプルです。

ゆっくりお金持ちになりたいなんて、誰も思わないからでしょう 

ウォーレンバフェットと『バフェットバイブル』

名言集は自伝の濃縮還元みたいなものです。

ひとつひとつの名言のなかにバフェットさんの数十年の人生がつまっているからです。

相田みつをか?バフェットか?

『バフェットバイブル』にはどれもシンプルな言葉で満ち溢れています。

それは例えばあの相田みつをさんの言葉のように心にぢわ〜っときます。

バフェット日めくり名言カレンダーがあったらいいのに。

ちなみに東京の有楽町にある相田みつを美術館は素晴らしいので一度行ってみることをおすすめします。

ウォーレンバフェットが忠告する「よからぬ読書」とは?

バフェットさんは自らの経験から読書の力を信じているようですが、決して自分の投資スタイルを人に薦めているわけではありません。

私もバフェットさんと同じように『賢明なる投資家』を読みました。

そして『スノーボール』も『バフェットバイブル』も何度も読みました。

大量の本を読むとたしかに色んなことを知ることができるし賢者になったような気分にもなります。

しかし、実体験を伴わない知識でうまくいくほど投資は甘くありませんでした。

一度自己満足の感覚を手に入れてしまった時が危険だ 

そんなふうにバフェットさんが忠告していたことを知ったのはずっと後になってのことでした。

その後私は個別銘柄からは完全撤退し、バフェットさんが家族への遺産として残すと言われているS&P500インデックスファンドに投資を続けています。

つまり、ゆっくりお金持ちになろうと思ったのです。

しかしデメリットもあります。

  • すぐに結果はでません。
  • 長い間お金をマーケットに置いておかなければなりません。
  • かなり地味です。

ここは受け入れましょう。

事実、バフェットさんはずっとそうやって投資をしてきたのですから。

小津安二郎の『晩春』を観る用意はできているか?

 

 

序章

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Are You Ready ?

小津安二郎が映画監督になったのは学生時代に観まくった映画への憧れからだったといいます。

当時の小津安二郎の日記には鑑賞した映画が記されています。

そのほとんどが当時のハリウッド映画でした。

そのハリウッド映画の脚本は当時も今も三幕構成の枠組みで書かれているそうです。

第一幕は誰が何を何のためにする物語か共有する幕。

初めの10分間で必要な予備知識を観る側に与える「設定」の時間であると同時に、観る側にとってもこのまま見続けるかどうか「判断」するための時間。

すべての映画にとって大切な最初の10分間。

今回取り上げる『晩春』は、あの『東京物語』より4年早く撮られていて、いわゆる「小津調」が確立された作品として知られています。

では最初の10分間を描写していきましょう。

 

たった10分だけの「晩春」レビュー

 

スタッフと出演者の紹介をテーマ曲にのせてきっちり2分。

ファーストカットは北鎌倉駅

風に揺れる草木。

仏閣の境内の風景。

ウグイスの声。

そこは鎌倉の名刹円覚寺か?


境内の茶室をローアングルから。

着物を着た若い女性が登場。

原節子だ。

先に着いていた年配の女性(杉村春子)の隣へ座って話しかける。

 

「おばさま、お早かった?」

「ううん。ほんの少し前。今日お父さまは?」

「うちでお仕事。昨日までの原稿がまだできなくて(笑)。」

 

そのあとはお得意の無駄口トークが始まる。

虫に食われた縞のズボンが直らないかと原節子にお願いして持ってきた風呂敷を渡す杉村春子

 

「やってみてよ。これ。」

「あっ、もってらしたの?(笑)」

「おしりのとこ二重にしといてね。」

 

別の妙齢の女性(三宅邦子)が遅れて登場。

杉村春子と軽い挨拶ひとことふたこと。

 

「またご一緒かと思って新橋の方でちょっとお待ちしてみたんですけど。」

「一電車遅れまして。」


仏閣建物外観。

ローアングルで廊下から茶室を臨む。

茶室内では帛紗さばきをして茶杓を浄める茶湯の先生の姿。

ここからしばらくセリフはない。

背景音楽が流れる中、茶碗に注がれる柔らかいお湯の音、茶を点てる茶杓のシャープな音。

そしてウグイスの清らかなさえずりも絶え間なく聞こえてくる。

原節子茶の湯の先生の点前を真剣に見つめていた。

女性たちのいる茶室から離れてカメラの視点は庭園へ。

そこに咲いている花は晩春の水仙か。

山の木々のカットを経て場面は別の場所へ。

そこでは初老の男性と若い男性が文机で何やら作業をしている。

初老の男は笠智衆である。

 

「ないかい?」

「あっ。ありました。 “フリードリヒ・リスト(Friedrich List)“。 やっぱり"ツェット(z)"はありませんね。エル、イー、エス、テー。」

「そうだろ? エル、イー、エス、ツェット、テー(Liszt)のほうのリストは音楽家の方だよ。」

 

突然ガラガラと玄関が開く。

 

「電燈会社でーす。メートル拝見します。」

 

ここで一旦2人の話しが中断する。

 

「踏み台貸してください。」

 

玄関先での電燈会社の作業員の声を聞いて笠智衆に尋ねる。

 

「どこです?」

「廊下にあるんだがね。梯子段の下の。」


リストについて話題が再開するも作業員の声がまたしても割って入る。

 

「3キロ超過でーす。」

 

そして来た時と同じようにガラガラと玄関を閉めて帰っていくと笠智衆は書き上げた原稿を若い男に渡して尋ねる。

 

「今までのところ何枚ぐらいになるかな?」

「十二、三枚ですね。」

「そうか。あと六、七枚だねぃ。」

 

場面は家屋の外に切り替わる。

向こうから歩いてくるのは原節子

着物を着ているからさきほどの茶会の帰りのようだ。

 

「ただいま」

 

そこには先程の笠智衆と若い男がいる。

ということはそこが自宅だとすると笠智衆は父親だ。

茶会の席で原節子が言っていた“うちでお仕事“とはこのことだったとわかる。

 

「お清書? すいません。助かっちゃった。」

 

若い男が手伝っていた作業は、きっと普段は原節子が手伝っているんだろう。

原節子は若い男を労う。

 

「ゆっくりしてらしてよろしんでしょう?」

「 いやあ、今日はおいとまします。」

「いいじゃないの。明日だったら私も一緒に東京いくわよ。」

「何だい?東京。」

「病院。それからお父さんのカラーも買ってきたいし。」

 

原節子の話しを受け流すように若い男がが笠智衆に麻雀の話を振る。

すると年配の男は麻雀をするために“せいさん“という人物を誘うことにした。

 

「おい!紀子!紀子!」

 

彼の娘(原節子)の名前は「のりこ」だ。

 

「もうお書けになったの?」

「うん。あと少しなんだ。」

「だめよ。」

 

麻雀は原稿が全部書き終えてなさったらという意味だ。

笠智衆はふてくされて原稿執筆に戻ると語気を荒げて捨て台詞を吐く。

 

「お茶!お茶!」

 

タバコを乱暴にくわえて不満を大いに表明している。笠智衆にしては珍しい演技だ。

 

小津映画は最強のコミュニケーションツールになる

以上が『晩春』のはじめの10分間でした。

どうでしょう、随分と雑談が多い気がしますし、風景もたっぷりインサートされていましたね。

つまり物語に直接影響しない「間」に多くの時間を割いていた印象を受けます。

私はそれを、小津安二郎監督が映画と鑑賞者がコミュニケーションをとるための仕掛けだと推察しました。

例えば、「雑談」はコミュニケーションを円滑にしますし、風景なんていうのは時として言葉以上に印象に残ったりもします

『晩春』とのコミュニケーションが上手くとれたとしたら、この先にでてくる日本映画屈指の名場面の数々を目撃することができます。

『晩春』に限らず小津映画はもう50年以上見続けられている不朽の名作ですから、国内外に広がる鑑賞したことのある人どうしだったら、お互いにあの名場面や、お気に入りの場面について語ることができます。

つまり小津映画は、世代も国籍も超える最強のコミュニケーションツールなのです。

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