東京ありがた記

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Arigataki is written in Tokyo.

ミッシェルガンエレファントよ、ありがとう

 

ミッシェルガンエレファントが解散後も圧倒的にモテ続ける理由

90年代当時からミッシェルは人気がありましたが、女子にもめちゃくちゃ人気があったことを覚えています。

つまり女子に凄くモテたバンドだったわけです。

ライブ会場でも女子の含有率がかなり高かった印象です。

ミッシェルのライブ体験記をこちらに詳しく綴っていますが、そこは健康な男子ですら生命の保障がない危険な修羅場。

そんな過酷な環境にも関わらず果敢に臨む女子たちを私は数限りなく目撃してきました。

中にはカップルもいて、たいていの場合まるでシェルターのように背後でガッチリと彼氏たちにガードしもらいながら彼女らはライブを心から楽しんでいるようでした。

さて、熱心なロックキッズの間では名の知れていたミッシェルですが、3rdアルバム『チキンゾンビーズ以降、急激にメジャーになっていきます。

女性ファンもそのタイミングで激増しているはずです。

それは当時の人気音楽番組『HEY! HEY! HEY!』に出演したことも影響しているかもしれません。

彼女たちは毎週楽しみにしている『HEY! HEY! HEY!』で初めてミッシェルを目撃しました。

そのヤクザな雰囲気がかっこよく映ったのでしょう。

そして間もなく女子の中で「ミッシェル=おしゃれ」というコンセンサスができあがりました。

このように女子たちはミッシェルをまずはファッション的に受け入れたのかもしれません。

しかし自宅や通勤通学の時に繰り返しミッシェルの曲を聴いていくうちにやがて本当にミッシェルを愛していってしまったのだと思います。

それが現在までつづくミッシェルのモテの系譜です。(ほんとかよ?)

ミッシェルガンエレファントの『チキンゾンビーズ』ほんとにあったいい話

ミッシェルは常にCD盤とアナログ盤の両方で新作を出していました。

その中でも注目すべきは『チキン・ゾンビーズ』のアナログ版のアートワークです。
赤いアメフトのヘルメットを被っているメンバー四人のバストショット。

ヘルメットにはそれぞれアルファベットが1文字ずつ書かれているのがわかります。

左から「F」「U」「C」「K」という並びでした。

当時このジャケ写がどでかい看板になって都内の駅内に掲げられいたのです。

しかしよくみるとヘルメットの文字にある微調整が施されていました。

どんなふうになっていたかというと左から、

「R」「O」「C」「K」という具合。

わかりますよね?

この対応はほんとに見事ですよ。

今から考えてもなんてロックな落とし所を思いついたものだと。

関係者各位の対応に感心せずにはいられません。

ミッシェルガンエレファントが好きなだけでオールOK

 

最後に唐突ですが、これまで私たちの世代は上の世代の価値観を踏襲してきました。

理由はただひとつ。

みんながそうしてたからに他なりません。

そして下の世代にもその価値観を踏襲せよと無言の圧をかけているような気がします。

自分と同世代を含む上の世代から今さら何を学べというのでしょうか?

オワコン世代にもはや優位性はありません。

これからの私たちが見るべき方向は常に若い世代の動向です。

若い世代とのフラットなコミュニケーションがたいせつだよっていう話です。

そしてフラットなコミュニケーションには欠かせないものといえば共通言語です。

すでに述べたようにミッシェルは90年代の世代だけでなく今の若い世代にもファンが多くいるバンドです。

つまりミッシェルが共通言語の役割を果たして世代間を突破したフラットなコミュニケーションがとれるようになるのです。

それはただミッシェルが好きという理由だけでOKなんです。

嗚呼、なんて素晴らしい。