東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

小津安二郎の映画を観るの

私の場合小津映画を観ようと思った動機は昭和の女優

 

映画の出だしは
1950年代末の物語。竣工間もないの東京タワーは最新スポット。

秋日和】は東京で都市生活を送る人々たちの物語です。

特に女性たちが清く正しく美しく描かれています。

カラー映画なのでその彩りがなおの他際立ちます。

ここで主な出演俳優の生年月日を確認してみましょう。

映画の公開は1960年です。

とすると当時の出演者たちの実年齢は次のとおりになります。

若い女優たちが多いですね。

この映画では年頃の若者とちの結婚を仕切りたがるおぞさんたちと、自由闊達なカルチャーを楽しんでいる若者たちのエピソードが中心です。

映画の中の若者たちとおじさんたちの関係値は極めて良好に映ります。

当時の世代間のコミュニケーションが、結婚という共通のイベントを通じて行われていたおかげかもしれません。

さて、ここでもう一度出演俳優の年齢を確認してみる。しかし今度は2020年現在。(故人の場合は現在まで生きていたとして)

映画公開当時20代だった女優たちは現在80代となっている。


会社の屋上で手を振る元祖丸の内OLの2人。岡田茉莉子(左)と司葉子(右)

小津映画最後のヒロイン岩下志麻(手前)の登場シーンはほんのわずか。奥には40代の原節子が凛と立つ。

最近とある動画で、岡田茉莉子、高崎葉子、岩下志麻の直近の姿を拝見することができた。

映画の中で輝きを放っていた女優たちは今でもスターの品格を漂わせていたのは流石だった。

いつの時代も若者は個性的であり、老人になるにつれて没個性的になっていくように思われているがそうではないようだ。

個性的は人は若い頃から個性的。

没個性的な人は若い頃から没個性。

結局のとこら人間の性格は変わらないのです。

もし若い世代から好かれる80代を目指すのなら、70代で好かれていないようでは望み薄でしょう。

それは60代でも50代でも40代でも同じこと。

つまり人から好かれる人は若い頃から好かれる人柄なんです。

逆に若い時から煙たがれている人はいくつになっても果てしなく煙たがられるでしょう。