最近個人投資家がが激増しているそうです。
投資初心者もずいぶん参入しているようですが、まずは投資の神様ウォーレン・バフェットさんの本を読むなどして投資コンセプトを知ってからでも遅くありません。
「バフェット流投資」については何記事にもわたってとりあげたいお話なのですが、今回の記事ひとつにメリットとデメリットの要点をまとめましたので早速見ていきましょう。
バフェット流投資のメリット5選
①自分のよくわからないものに投資しない
普段からよく使っているお馴染みの商品、サービスだったらその善し悪しをよ〜く分かっているはずですよね。
ヘタな起業分析なんかよりも自分の肌感覚のほうがよほど役に立つことがあります。
②安全域で株を買う
つまりできるだけ安値で買っておきましょうということ。
値上がりで利益の最大化、下落でも利益の確保ができる、どうころんでも損しない最善の策。
③ 参入障壁の高いビジネスに投資する
特に強力なブランドをもっていたり、ガチガチの規制で守られている企業に対して並の企業は太刀打ちできません。
さらに競争優位性の高い企業は高配当が多いようです。
④ バリュー株を探し出す
潜在価値というものは目に見えません。そのために正しく評価されずに放置されている株が世の中にはけっこうあります。
そんなお宝株を誰よりも早く発掘するわけです。
そしてあとは静かに値上がりするのを待つばかり。
⑤ 財務諸表を精査する
このスキルを身につけているひとは無双です。
①〜④のすべてのメリットを享受することができているはずですから。
メリットばかりをお伝えしてもあれなので、次はデメリットの方も紹介していきましょう。
バフェット流投資のデメリット5選
①「よくわからないもの」という言葉を鵜呑みする
ネット関連産業は現在最も付加価値の高い産業です。
Google、Apple、Amazon、Netflixなどのサービスに私たちは実際ものすごく親しんでいます。
それなのに「米国株はよくわからないから」という理由で投資しないことは大きな機会損失をしています。
② 安全域ルールに固執しすぎるあまり買いタイミングを見逃し続ける
これもまた結局機会損失するという。
③ 参入障壁が高い=儲かるビジネスと誤解している
例えば銀行。
うっかり日本のメガバンクなんていうオワコン株に投資しがち。
④ 自分で探すよりバリュー投資勢の推奨銘柄を選ぶようになる
そんな人たちにひとこと。
投資は自己責任ですヨ。
⑤ 財務諸表の学習が難しすぎて挫折する
これはもうほとんどの自称投資家が通る道です。
学習方法に正解はないのですから自分のニーズに合った費用対効果の高い学習方法を見つけるべきです。
個人的には英文決算書のほうに注力した方が何かといいじゃんと思っています。
それでもバフェット流投資に挑戦したい人への伝言
いかがでしょう。メリットは大きいですが、誤解によるデメリットも正直大きいです。
投資リテラシーをしっかりもっている人ならバフェット流投資の言わんとすることを消化することができるでしょう。
ところがそうではない人の場合、自分の都合の良いように解釈しそのまま間違った方向に突っ走ることなんてこともあり得ます。
つまり成功から遠ざかっていくのです。
わたしたちはウォーレンバフェットの投資人生は成功に彩られているというイメージを持っています。
でも失敗案件もあるのです。
たとえば「自分の分からないものに投資しない」という理由からAppleに投資していなかったこともそのひとつです。(今はものすごく投資してる)
しかしその後のAppleの凄まじい成長はご存知のとおり。
バフェットさんにとっては痛恨の機会損失です。
私もそのことはバフェット本を読んで知りました。
あるいは「あの成功事例も今思えば失敗だったよね」と時を経ることによって評価が変わってしまうことも起こるかもしれません。
こんなふうに私たちはバフェット流投資を自分自身で吟味していくスキルを身につけて行きたいものです。
最後にバフェットさんのことばをひとつ紹介して終わりにしましょう。
株式市場はさながら神のごとく、自ら助くる者を助く。
しかし、神と違って市場は右も左もわからぬ者を許さない。
ですって。それではまた。