東京ありがた記

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日々の社会見学、財テクやアート、趣味について。

3分で早分かり。財務諸表の役立ちチェックポイント

株なんてやってると財務諸表を読めるのがかっこよく思えてきます。

時間をかけてホンモノの財務諸表に目を通し、売上がいくらだったとか、純利益がいくらだったとかを知ろうとします。

そのあとどうするかというと実はこれで終わりです。

財務諸表を読むのがかっこいいと思っているのですからこれでいいのです。

しかしやがて私も株で稼ぎたいと思うようになってくるとこれではいけません。

そうかといって財務諸表をマスターしようとも思っていません。

そんなことらしたらいくら時間があってもたりません。

なんとか最短で財務諸表を使える方法はないものかと考えていたとき、出会った一冊の本を紹介します。

 

 

合言葉は、「一貫性」

『バフェットの財務諸表を読む力 』という本が出ています。(ほんとはもっと長いタイトルです)

書いたのはバフェットさんの息子の前妻です。

義理の娘という特権的な立場からバフェットさんの実務を見てきたわけですから、彼女のまとめたこの本の内容は貴重だと思います。

さてこの本の冒頭には次の言葉が記されています。

  永続的競争優位性のある企業を探す事は一貫性を見つけるゲームに参加すること。

財務諸表を読む目的がズバッと提示されています。

つまり売上や純利益は一貫して伸びでいるのかという、バフェットさんが重視しているという永続的競争優位性の根拠を確認していけばよいのです。

 


【バフェットの財務諸表を読む力 】

 

✔️損益計算書

売上

売上はざっと。経費はじっくり。

売上原価

売上高に占める売上原価が低いことはいいことである。

粗利益

永続的競争優位性のある企業は粗利益率が一貫して高い。

販売費及び一般管理費

 販売管理費は粗利益に対して一貫して低いことが望ましい。

研究開発費

多額の研究開発費を要する企業は先天的に競争優位性に欠陥を内包している。

減価償却

年度の売上高に対する現実的なコスト。永続的競争優位性は粗利益に対して一貫して低い傾向にある。

営業利益と支払利息

営業利益に占める支払い利息比率が低い企業は永続的競争優位性の可能性が高い。

純利益

 永続的競争優位性のある企業は売上に占める純利益の割合が高い傾向にある。

純利益が右肩上がりで推移しているかこと、多少平坦でも長期的に上昇トレンドであることが重要。 

EPS

一株利益は株数の増減で上下するので注意 すること。

 

✔️バランスシート

流動資産

流動資産(運転資産)のサイクルは 、現金→棚卸資産売掛金→現金、こうして金は生み出される。 

 流動比率で企業の優劣を見分けることはできない。

現金

永続的競争優位性のある企業は大量の現金を保有しておきながら借入金がゼロに等しい 。

棚卸資産

棚卸資産は純利益とともに増加する 。

売掛金

売上に占める売掛金の割合が低い企業は、取引の条件を妥協することなく有利にビジネスを進める 。

流動資産

土地及び生産設備

土地及び生産設備が少ない企業は競い合う参加料として莫大な資金を注ぎ込まなくすむ状況をつくっている。 

 変更の必要のない製品を一貫して生産し続けることは一貫して収益を上げることに等しい 。

無形資産

自社内で構築された無形資産をチェックしてこそ超リッチの道が開かれる 。

総資産

総資本の高さは参入障壁になり得る。

ROA

あまりにも高い総資産利益率は競争優位性の脆弱さを表している場合がある。

負債

長期借入金

 永続的競争優位性のある企業は一貫して長期借入金がゼロに等しい 。

優良なビジネスは流動性クッションを必要としない。

小数株主持分

取得した株式以外は負債に計上される 。

その他負債

判断材料にならない。

負債比率

永続的競争優位性のある企業は、純資産(内部保留)を自社株買に注ぎ込む結果、負債比率が見かけ上増加している。

私たちが探し求める企業は自己株式調整済み負債比率0.8%以下。

純資産

優先株

競争優位性のある企業は可能な限りあるコストの高い優先株の発行を控える傾向がある。

内部保留

内部保留の確実かつ長期的増加は永続的競争優位性のある企業の特徴。

内部保留に回せる純利益が多いほど内部保留の累積学がふくらみ将来の収益成長率を向上させる

自己株式

自己株式の存在は企業が豊富なキャッシュを持っている証

ROE

株主資本利益率が高ければいってよし。

ROEの高さが金融工学的操作によるものか経済性の結果なのかを次の式で確かめてみよう

純利益/(純資産+自己株式)

あまりにも収益力の高い企業は内部保留の必要がないため利益を全て株主に還元する。その場合B/S上では債務超過が発生する。

✔️キャッシュフロー計算書

投資活動によるキャッシュフロー

資本的支出

永続的競争優位性のある企業は資本的支出が低くなる傾向がある。

年間の資本的支出が一貫して純利益の25%以下なら永続的競争優位性の可能性が高い

財務活動によるキャッシュフロー

配当と自社株償還

配当アップと自社株買を続けている企業こそが株主を富ませる

 

〈記事ここまで〉