お金を大切にしている、ありがた記管理人です。
レバレッジ型ETFは金融庁も注意喚起するほどの取扱注意物件です。
しかし注意すればお金を増やすことができるのも確かです。
しかしそれがどれだけ難しいことか。
この機会によかったら学んでいってください。
レバレッジ型ETFと複利効果
レバレッジ型ETFの代表といば、日経平均レバレッジ・インデックス連動型ETF(日経レバ)です。
「日経平均の二倍の動き→すぐに儲けられるぞ」
と、投資家の射倖心を煽ることから大人気のETFです。
まず押さえておきたいポイントは何が二倍になるのかということです。
答えは値上がり率です。
例えばな感じ。
この時に日経レバを10,000円分持っていたら2,000円儲かりました。
ではそこからさらに1週間、毎日10%ずつ日経平均が上がり続けた場合日経レバはどれだけ儲かったでしょうか?
1日目に2,000円だった儲けは2日目には4,400円に、そして7日目にはついに25,000円を突破。儲け率は実に250%!
1日目 元金10,000円×20%=12,000円(2,000円の儲け)
2日目 元金12,000円×20%=14,400円(4,400円の儲け)
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7日目 元金29,860円×20%=35,832円(25,832円の儲け)
皆さん、これが複利効果というやつです。
つまりレバレッジ型ETFは複利効果にレバレッジをかけているとも言えるのです。
レバレッジ型ETFの儲け方
レバレッジ型ETFにはもう一つ、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型ETF(ダブルインバース)があります。
ということはマーケットが下げれば下げるほど儲けることができるということです。
マーケットタイミングを読んで二つのETFの売買を繰り返す。
これを実際にやってみようと、私がダブルインバースを買ったのは、コロナショックの最中でした。
この先も下がり続けるに違いないと思っていたからでした。
しかし現実のマーケットはすぐに急回復し私のダブルインバースの含み損が拡大していきました。
こうなっては例のレバレッジ型ETF投資戦略も封じ込められて使えません。
できることはただひとつ。
毎日二番底の到来を祈り続けることだけでした。
では、もしも二番底がきたとしてダブルインバースのパフォーマンスを想定してみましょう。
ただしこの時点で元本は10分の1に減ってしまっています。
上がってはいますけど、最大でも3,500円ほどです。
トータルの儲けは2,500円ちょっとでこれでは全然物足りません。
利食いどころか元(10,000円)に戻すのですら先が見えません。
いったい何番底まで待ったらいいのでしょう。
さらにETFは持ってるだけでコストがかかりますから上げ下げにかかわらず元本が削られているということも付け加えておきます。
それでもレバレッジ型ETFで勝負しますか?
短期でさっさと利食う、あるいは損切る。
本当にマーケットタイミングが読める天才ならすぐにお金持ちになれるかもしれません。
でもそうではない人は同じくらいすぐに貧乏になるかもしれませんのでそこのところよろしくお願いします。