東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

「すぐにお金持ちになりたかっただけなのに」レバレッジ型ETF投資の末路について語らせろ!

お金を大切にしている、ありがた記管理人です。

今回は、すぐにお金持ちになりたいと強く願う人向けのお話です。

少し長くなりますがお付き合いいただけましたら幸いです。

レバレッジETFですぐにお金は増えたけれど

それは2016年6月のある日こと、世界の株式市場が突然暴落しました。

英国のEU脱退が国民投票で決まったからです。

私はその時昼寝から起きたばかりでしたがチャンスと思い、日経平均レバレッジ・インデックス連動型ETFを買いました。

その後すぐにマーケットが元に戻ったところで売却。

ほぼ底値で買っていたので十分な利益が出ました。

それは素晴らしい成功体験でした。

これはいいぞと味をしめた私はこれより破滅の方向へ舵を切ります。

日経平均が上がれば二倍下がり、下がれば二倍上がるとされる日経平均ダブルインバース・インデックス連動型ETFも使えば相場が上げても下げても交互に利食っていけばお金持ちになれるぞと考えたのです。

しかしそれはマーケットタイミングを狙うという神のみぞ知る作戦です。

終わりの始まりは間もなくやってきたのでした。

ダブルインバースが大きなお荷物に

上がり続けているマーケットの下落を見込んで買ったダブルインバースでしたが、その後も上げ相場は止まらず含み損が拡大していきました。

そして迎えた11月、世界のマーケットには再び波乱が起きました。

米国の大統領選当日、トランプ候補の優勢が伝えられるとマーケットは急激に下げ始めたのです。

これは含み損を抱えていた私にとってはグッドニュースでした。

PCモニターにかじりついて脱出のポイントまでチャートが落ちてくるのをヒリヒリしながら待ちます。

ところがあともうすこしのところで東京市場が終わってしまいました。

とは言えものすごい大暴落でしたから明日も下げの勢いは止まらないだろうと一応先物をチェックすると、なんと下げ止まっているではないですか。

しかも徐々に上げに転じてきています。

私はこのとき脱出に失敗したのでした。

追い詰められた個人投資家の最後のあがき

その後世界のマーケットは米国のトランプラリーに引っ張られるようにして果てしなく上昇していきました。

破滅の道を突っ走ってる私がその間何をしていたかというと、 ダブルインバースのナンピン買いでした。

賭け金と含み損がどんどん膨らんでいきますが、それでも相場はなかなか下がりません。

こうして何年も大切なお金が何の価値も生まずに封じ込まれていたのですが、千載一遇の最後のチャンスが巡ってきました。

コロナショックです。

私はマーケットが大暴落しているタイミングでダブルインバースを更にナンピンしました。

世界が不況に突入したと思いマーケットが下りつづける方に賭けたのです。

ところがすぐにマーケットは底を打ち、急激なV字回復どころかコロナ前の水準すら超えて上がり続けていったのです。

世界がこんな状態なのにマーケットが上がっているのが納得できない憤りと、ダブルインバースではなく日経レバを買わなかった激しい後悔に精神を擦り減らしていきます。

だからといって損切りは絶対にしたくない私は、「二番底が来るぞ説」を拠り所にしたナンピン戦略を継続し逆転勝ちを狙ったのでした。

私がレバレッジETF投資に大失敗した理由

あれから1年以上経っても未だに二番底は来ていません。

ダブルインバースも無惨な状態で放置されています。

投資家きどりでやってましたけど、実力はずっとど素人のままだったわけです。

振り返ってみれば私は株式市場という地雷原の中であまりにも無防備で、

地雷を致命的に踏みまくっていることがわかりました。

以下の通りです。

  1. 自分が何に投資をしているのか理解していなかった。
  2. マーケットタイミングを狙おうとした。
  3. 損切りをしないどころかナンピンした。

特によく分からないものにみんながやっているからというだけで買うことは恐ろしいリスクを負います。

すぐにお金持ちになりたい気持ちはわかります。

だけど、レバレッジETFへの投資をする前に知っておいてもらいたいこともあります。

その続きはまた次回。

つづく