東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

健康第一。心と身体の「在宅あるある」ここらで整理整頓してみたよ

体調不良は在宅あるある

在宅ワークを数日もすれば初めの頃の新鮮さは消え去り、その代わりに背中とか肩の痛みがやってきました。

この先も在宅体制が続くことを考えると痛みを放置しておくのはまずいと思い、近所で鍼治療をしてもらいました。

はっきりいって施術直後は期待していた効果を感じることはありませんでした。

しかしこの時私は鍼灸師さんから肩こりのメカニズムと解消と予防のアドバイスを聞いていました。肩こりの発生源は肩甲骨まわりにあるというのです。在宅で椅子に座りっぱなしだとPCモニターに集中するあまり猫背気味になりがちです。その態勢が長く続くと背中の肩甲骨あたりの筋肉が伸びきってしまいます。その負荷が背中の痛みや肩こりの症状となって現れるというのです。そしてその改善策は驚くほどシンプルでした。左右の肩甲骨くっつけるように胸を思いっきり開くだけです。

私はその日からこのメソッドをルーティン化し、数日つづけたところ症状が改善してきた感覚がありました。それから半年以上経つ現在ではほとんど症状は出ていません。つまり予防にもなっているということです。

もしも診療所で聞いた話を聞き流し、わかりやすい結果だけを求めていたとしたら何度も何度も通院することは避けられません。あの手の診療費は高いのです。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という例え話があります。

私がラッキーだったのは診療所の人が「魚の釣り方を教える」タイプだったことでした。

「私は恵まれている」と思うのもまた、在宅あるあるです。

体調不良は身体に限ったことではありません。

在宅には在宅のストレスがあるものです。

私の場合も極端に出歩くことがなくなってしまったのでストレスの兆しがうっすらと心に浮かんできていました。

そんな時にある情報が入ってきました。

「ストレスは、自然の中にただ身を置くだけで軽減される」らしいとのこと。

出所は海外の大学だったと思います。私的にはグッドニュースだったので早速試してみることにしました。

私の住む所は周辺に寺が数多点在する寺町です。

お寺はそれぞれ広いお庭を持っていますし誰でも出入り自由ですし混雑していることはまずありません。

まさに自然に身を置くにはぴったりの環境です。私は博物館近くのお寺の境内でしばしひとりで放心していました。

丁度梅の咲く季節だったので梅の香りが漂ってくるようです。

風が吹くと木の葉のさわさわとした音が聞こえます。

心の澱みが消えていくようです。頭の中もリフレッシュされると気持ちに余裕が生まれてきました。

そうしてしみじみ実感するのでした。

「恵まれているななあ」と。

このご時世に在宅したくてもできない人たちもいるなかで私はできていて恵まれています。

近所にお寺の広いお庭があっていつでも癒されにいけて恵まれています。

在宅初期に診療所で教えてもらったアイデアのおけげでか肩こりしなくなって恵まれています。

私がこのような恩恵を受けるために何かをした覚えはありません。

私のキャリアとか年収とかと全然関係なく恩恵がもたらされました。

結局ある時点でどのコミュニティに属し、どこに住んでいて、どんな情報を持っているかということがとても重要だということがはっきりとわかりました。

 

■ 2020年4月。 花が咲き、鳥がさえずり、心地よい風を感じる今日この頃。特に今年はそのような自然の美がひときわ輝いているように感じる。

■花鳥風月を愛でようと近所のお寺で束の間過ごした。そしてラッキーなことに私はその場で素晴らしい光景を発見した。

ピキーーン

 

 ■ご覧の通り庭の手入れ用具類が片付けてあるだけに過ぎない。だがこの凛とした空気感はどうだ。まるで現代アーティストのトム・サックス氏によるknolling(整列の美)そのもの。

 

──“Always Be Knolling(常に整理整頓を心がける)”  by Tom Sachs 
 

■私は自宅に戻り、あらゆる場所のknollingに没頭した。

┃ベランダ

オリーブ、ブルーベリー、アジサイゼラニウム、野ばらなどの鉢植えを枝葉をキレイに切り揃えたあとに再配置した。

▼ベランダの鉢植俯瞰図

〈外側〉☀︎
─^─^─^─^─^─
 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯

─/──────\─
 〈部屋側〉👣

 

┃冷蔵庫

野菜や果物の残り、それに調味料などをホーローの容器に格納。するとどうだろう、我が家の冷蔵庫の中に閑静な住宅街が出現したかのようだ。

▼冷蔵庫正面図
〼───────〼
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃───────┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃───────┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
〼───────〼

 

■knollingに限らず整理整頓する際には忘れてはならないポイントがある。それはモノのアドレスを決めることだ。私たちには住んでいる家があり普通そこにはアドレス(住所)がある。

■外出して帰る所は現住所だ。つまりモノの帰る場所が決まっていない住所不定だったなら毎回あちらこちらに行ってしまうだろう。そして自宅の全てのモノにアドレスがないのだとしたらとっ散らかるのは当然だ。

■必要なときにすぐに出てこない可能性が高いわけだからほとんど闇雲に探さないといけない。これは時間がもったいない。整理整頓の初めは設定期間だからそれのりに時間がかかる。でもその時間はかける価値がある。未来の時間を大幅にカットできるからだ。

■家だけでなく会社のデスクでもまったく同じことが言える。よくデスクの上を見るとその人の人間性が表されていると思うが、わたしはかつて自分のデスクを属性不明なシンプルさを目指したことがあった。

■男性なのか女性なのか?どんな仕事をしているのか?デスクを見ただけでは判断できないレベルだ。そこをクリアすると次に目指したレベルは“人がいるのかいないのかわからないデスク“だった。整理整頓の次元を超えてしまった当時の私の人間性ってどんなんだったんだろう?《おわり》

 

 

■ 2020年4月。 花が咲き、鳥がさえずり、心地よい風を感じる今日この頃。特に今年はそのような自然の美がひときわ輝いているように感じる。

■花鳥風月を愛でようと近所のお寺で束の間過ごした。そしてラッキーなことに私はその場で素晴らしい光景を発見した。

ピキーーン

f:id:ikenohatazo:20200416203554j:image

 ■ご覧の通り庭の手入れ用具類が片付けてあるだけに過ぎない。だがこの凛とした空気感はどうだ。まるで現代アーティストのトム・サックス氏によるknolling(整列の美)そのもの。

f:id:ikenohatazo:20200416210237j:image

──“Always Be Knolling(常に整理整頓を心がける)”  by Tom Sachs 

■私は自宅に戻り、あらゆる場所のknollingに没頭した。

┃ベランダ

オリーブ、ブルーベリー、アジサイゼラニウム、野ばらなどの鉢植えを枝葉をキレイに切り揃えたあとに再配置した。

▼ベランダの鉢植俯瞰図

〈外側〉☀︎
─^─^─^─^─^─
 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯

─/──────\─
 〈部屋側〉👣

 

┃冷蔵庫

野菜や果物の残り、それに調味料などをホーローの容器に格納。するとどうだろう、我が家の冷蔵庫の中に閑静な住宅街が出現したかのようだ。

▼冷蔵庫正面図
〼───────〼
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃───────┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
┃───────┃
┃ ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎  ┃
〼───────〼

 

■knollingに限らず整理整頓する際には忘れてはならないポイントがある。それはモノのアドレスを決めることだ。私たちには住んでいる家があり普通そこにはアドレス(住所)がある。

■外出して帰る所は現住所だ。つまりモノの帰る場所が決まっていない住所不定だったなら毎回あちらこちらに行ってしまうだろう。そして自宅の全てのモノにアドレスがないのだとしたらとっ散らかるのは当然だ。

■必要なときにすぐに出てこない可能性が高いわけだからほとんど闇雲に探さないといけない。これは時間がもったいない。整理整頓の初めは設定期間だからそれのりに時間がかかる。でもその時間はかける価値がある。未来の時間を大幅にカットできるからだ。

■家だけでなく会社のデスクでもまったく同じことが言える。よくデスクの上を見るとその人の人間性が表されていると思うが、わたしはかつて自分のデスクを属性不明なシンプルさを目指したことがあった。

■男性なのか女性なのか?どんな仕事をしているのか?デスクを見ただけでは判断できないレベルだ。そこをクリアすると次に目指したレベルは“人がいるのかいないのかわからないデスク“だった。整理整頓の次元を超えてしまった当時の私の人間性ってどんなんだったんだろう?《おわり》