東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

英語学習アプリ『Duolingo』を作った起業家について語らせろ!

英語と米国企業が大好きなありがた記管理人です。

言語学習アプリ『Duolingo』での英語学習が継続しています。

従来のアプリでは長続きしませんでしたからほんとに作ってくれた人に感謝です。

『Duolingo』を作った天才

『Duolingo』を作ったのはルイス・フォン・アンという人。

彼のSNSのプロフィール欄はこんな感じ。

米国では天才賞として知られるマッカーサーフェローというのだけでも凄いのですが、ここでは『reCAPTCHA』について深掘りしていきます。

で、reCAPTCHAとは、ウェブサイトの認証プロセスでたまに歪んだ文字が出てきて入力するアレを使ったシステムです。

歪んだ文字列はCAPTCHAといって私もこれまで何度となく入力してきた覚えがあります。けど、ひと手間かかってちょっと面倒です。

でもルイス・フォン・アン博士は私なんかよりもっと深刻に、

人間の貴重なリソースを浪費させてしまうようなシステムをいつの間にか作ってしまった。

と思っていたようでした。

そこをなんとかしようとして開発したのがreCAPTCHAなのです。

reCAPTCHAはこんな仕組みです。

  1. 古書をデジタル化する計画を立ち上げる
  2. 古書の文字をスキャンしてデータ化
  3. スキャンで判別不可の文字をCAPTCHA
  4. ウェブサイトの認証システムにCAPTCHAを実装
  5. CAPTCHAを人の目視によって解読
  6. 古書のデジタルデータに還元

reCAPTCHAでも私たちのひと手間がなくなるわけではありません(5がソレ)。

しかしこれまで浪費されていた私たちの時間が、古書のデジタル化に活用されているのです。

つまりreCAPTCHAには私たちに古書解読を任せるクラウドソーシング(群衆への業務委託)のしくみが組み込まれているのです。

『Duolingo』の作り方

duolingoは言語学習の専門家が作ったのではないことが分かりました。

我らがルイス・フォン・アン博士はサイエンス畑で従事しながらも、密かに言語学習ビジネスの夢を温めていたとしたらちょっとロマンチックです。

でも実際のことは分からないのでここでは2010年代初頭の頃に思いを馳せて、ルイス・フォン・アン博士の頭の中を勝手に想像してみました。

マーケット全体を見回したら、コンピュータサイエンスと教育の分野がものすごく成長しそうだ。
コンピュータサイエンスを駆使したら今までにない教育の機会が提供できるかもしれない。
今のところそんなビジネスをやってるところが見当たらないからやる価値はありそうだ。
ビジネスを拡大していくツールはもう決まっている。
スマホのアプリだ。
みんな肌身離さず持ち歩いているし、いつでもどこでも学習しやすい。
じゃあコンテンツは何にしよう?
世界で一番学習されているコンテンツは何だ?
それは言語だ。

こうして言語学習アプリ『Duolingo』は爆誕したとか!?

というわけで『Duolingo』ってリリースからもう10年位たってる老舗アプリなんですね。意外でした。

でももし、ルイス・フォン・アン博士がサイエンスではなく言語学習の専門家としてアプリ開発に携わっていたとしたらここまで長く続くアプリになっていたかというとそうなっていない可能性の方が高いと思います。

専門家の理想は美しいですが、現実の前では案外心許ないものだからです。

だから私はその逆を行く『Duolingo』の成功物語に興味しんしんなんです。