東京ありがた記

東京ありがた記

Arigataki is written in Tokyo.

小津映画を観て考えた本当に安心できる東京の防犯とは?

ある日のニュース。都心のタワマンに配達業者を装った音が30代女性宅に侵入、現金600万円を奪ったというのです。

これまでタワマンは高額だから防犯も万全だろうというエンドユーザーの思い込みと、タワマンは防犯が万全だから高額で売れるという業者側のマーケティングによって構築されてきた両者の都合のいい前提が覆された一件でした。

 

無料の防犯システムを発見

ところで、私の住むマンションは都心の築50年以上の2DK物件です。(ほんとは今年、二度目のオリンピックを迎えるはずだった)タワマンに比べたら防犯の備えなんてないも同然だと思っていました。だがしかし例のニュースを聞いた時、私はとてもとても大切なことに気づきましま。実はうちのマンションにはタワマンにはない独自の防犯システムがあったのです。

私のマンションの敷地の隣には高校のグラウンドがあります。体育の授業とか部活とか体育祭とか年がら年中若者たちと先生らの雄叫び、悲鳴、怒号、警笛が発生しています。近隣住民の立場からすると迷惑だとずっと思っていました。

でも防犯の視点から考えるとその捉え方がガラッと変わってくるから不思議ですね。どういうことかというと、若者が騒がしくしていることによって自宅が衆人環視下の環境になっているのです。そんなとこで強盗なんてする気になるでしょうか?それよりもっと“ 仕事“のしやすい他の物件を当たるはずです。

今回の事件でタワマンは受付さえ突破してしまえば個人宅へのアクセスは案外容易だということが実証されてしまいました。その受付にしても配達員だということであればほぼスルーだったことでしょう。ところがうちのマンションの目の前は学校のグラウンドです。

今日も朝から晩まで若者が監視してくれています(というふうに思うようにしている) 。こんなにありがたいことはありません。

60年前の東京には驚くべき防犯効果があった

さて、ここで話は一気に60年くらい遡ります。当時の東京でも新築の分譲戸建てが供給されていたエリアがあったようです。

小津安二郎監督『お早よう』は新しい住宅地にいわば他所者同士の家族が居を構え、新しいコミュニティが形成されます。そのうち住民はローカルルールや暗黙のルールに従った生活を余儀なくされていく模様が描かれています。

このとても息苦しいとも思えるコミュニティですが強みもあります。侵入者の排除機能がすごい。それは何かと言うと異質なものに浴びせられる人の目です。

先に触れた私の自宅マンションも人の目を防犯に利用しています。偶然にも映画の公開当時と私の自宅マンションの築年はほぼ同時代です。この60年も前からある衆人監視防犯とタワマンの防犯システム、どちらが優れていると言えるでしょうか?

以上です。

 

魯山人の器をたくさん鑑賞して目指す知ったかぶりからの脱却

 

魯山人の器はなぜいいのか説明できますか?

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カタカナの「ロ」印

大芸術家、北大路魯山人の残した品が世界でいちばん多く集まっている街、東京。

例えば銀座界隈をそぞろ歩けば魯山人作の本物に触れる機会がけっこうあって、その時はやっぱり魯山人はいいなと思ってたりしていました。

実は、どこがどういいかはうまく説明できませんでしたが、、、。

ある日、魯山人の展示会を銀座でやっていたので見に行ったことがありました。
会場には水琴窟の清浄な再現音が流れていた中、私は作品ひとつひとつ見てまわりました。

黄瀬戸茶碗、伊賀の花入、備前の壺、 赤絵の鉢、染付の徳リなど、魯山人はどれもいいなと思って会場を後にしました。

その帰り道のこと。

私は自宅の近所にある馴染みの古美術店に立ち寄り、店のおやっさんに、銀座で魯山人をたくさん見てきたという話をしました。
するとおやっさんからするどく問われたのです。

魯山人がなぜいいのか、わかるか?」

私は思わず答えに屈しました。

言葉が出てきません。

説明できないのです。

ついさっき魯山人の作ったものを実際に見て「いい」と感じたばかりだったというのに。

私は何をもってして「いい」と思っていたのでしょうか?

まさか、みんながいいといっているから?

魯山人器と料理は切っても切り離せない関係

料理と食器とは相離れることのできない、いわば夫婦のごとき密接な関係がある。

魯山人の言葉です。
魯山人は漫画「美味しんぼ」の美食倶楽部を主催する海原雄山のモデルと言われていることから美食を極めた人物です。その魯山人からすると料理はもちろんのこと、食器を極めずして美食を極めたとはいえないのです。

魯山人はろくろを回さなかったそうですが、本職の職人よりもやきものを知り尽くしていたそうです。

やきものの美しいプロポーションの造形は職人に求め、自らは絵付けに力を注ぎました。

しかしなぜ料理を盛る器に絵が必要なのでしょうか?

例えば銀座の会場でみた呉須赤絵の鉢。

微かに青みがかかった釉薬がたっぷりかかった白地に赤い呉須で実に奔放な絵付けがしてありました。

その中に濃い紫色をしたぶどうを盛り付けてみるとします。

ぶどうを食べていくと見込みの中に描かれた絵が少しずつ姿を表してくる。

最後の一粒を食べるまで愉しみがつづくしくみです。 

魯山人の器に流れ込む日本美術の潮流

 

そしてもうひとつ。

北大路魯山人の作品から漂う品位と雅さ。

それは桃山時代本阿弥光悦尾形光琳など卓越した先人たちの影響を強く感じます。

さらに桃山時代の芸術家たちのクリエイティブマインドも元を辿れば、平安王朝美術への憧れからきたものです。

つまり日本美術の原点は平安時代の王朝文化にあることに気づきます。

魯山人の凄さは、平安時代から脈々と続く美の流れを自分に引き込んで、新しい流れを作りだしたことにあるといえます。

その根幹には「料理」と「日本美術」があります。

それが魯山人が時を経ても「いい」と言われ続けている所以だと考えています。魯山人本人の言葉で美と食についてこちらの著書で語っていますのでぜひどうぞ。

「すぐにお金持ちになりたかっただけなのに」レバレッジ型ETF投資の末路について語らせろ!

お金を大切にしている、ありがた記管理人です。

今回は、すぐにお金持ちになりたいと強く願う人向けのお話です。

少し長くなりますがお付き合いいただけましたら幸いです。

レバレッジETFですぐにお金は増えたけれど

それは2016年6月のある日こと、世界の株式市場が突然暴落しました。

英国のEU脱退が国民投票で決まったからです。

私はその時昼寝から起きたばかりでしたがチャンスと思い、日経平均レバレッジ・インデックス連動型ETFを買いました。

その後すぐにマーケットが元に戻ったところで売却。

ほぼ底値で買っていたので十分な利益が出ました。

それは素晴らしい成功体験でした。

これはいいぞと味をしめた私はこれより破滅の方向へ舵を切ります。

日経平均が上がれば二倍下がり、下がれば二倍上がるとされる日経平均ダブルインバース・インデックス連動型ETFも使えば相場が上げても下げても交互に利食っていけばお金持ちになれるぞと考えたのです。

しかしそれはマーケットタイミングを狙うという神のみぞ知る作戦です。

終わりの始まりは間もなくやってきたのでした。

ダブルインバースが大きなお荷物に

上がり続けているマーケットの下落を見込んで買ったダブルインバースでしたが、その後も上げ相場は止まらず含み損が拡大していきました。

そして迎えた11月、世界のマーケットには再び波乱が起きました。

米国の大統領選当日、トランプ候補の優勢が伝えられるとマーケットは急激に下げ始めたのです。

これは含み損を抱えていた私にとってはグッドニュースでした。

PCモニターにかじりついて脱出のポイントまでチャートが落ちてくるのをヒリヒリしながら待ちます。

ところがあともうすこしのところで東京市場が終わってしまいました。

とは言えものすごい大暴落でしたから明日も下げの勢いは止まらないだろうと一応先物をチェックすると、なんと下げ止まっているではないですか。

しかも徐々に上げに転じてきています。

私はこのとき脱出に失敗したのでした。

追い詰められた個人投資家の最後のあがき

その後世界のマーケットは米国のトランプラリーに引っ張られるようにして果てしなく上昇していきました。

破滅の道を突っ走ってる私がその間何をしていたかというと、 ダブルインバースのナンピン買いでした。

賭け金と含み損がどんどん膨らんでいきますが、それでも相場はなかなか下がりません。

こうして何年も大切なお金が何の価値も生まずに封じ込まれていたのですが、千載一遇の最後のチャンスが巡ってきました。

コロナショックです。

私はマーケットが大暴落しているタイミングでダブルインバースを更にナンピンしました。

世界が不況に突入したと思いマーケットが下りつづける方に賭けたのです。

ところがすぐにマーケットは底を打ち、急激なV字回復どころかコロナ前の水準すら超えて上がり続けていったのです。

世界がこんな状態なのにマーケットが上がっているのが納得できない憤りと、ダブルインバースではなく日経レバを買わなかった激しい後悔に精神を擦り減らしていきます。

だからといって損切りは絶対にしたくない私は、「二番底が来るぞ説」を拠り所にしたナンピン戦略を継続し逆転勝ちを狙ったのでした。

私がレバレッジETF投資に大失敗した理由

あれから1年以上経っても未だに二番底は来ていません。

ダブルインバースも無惨な状態で放置されています。

投資家きどりでやってましたけど、実力はずっとど素人のままだったわけです。

振り返ってみれば私は株式市場という地雷原の中であまりにも無防備で、

地雷を致命的に踏みまくっていることがわかりました。

以下の通りです。

  1. 自分が何に投資をしているのか理解していなかった。
  2. マーケットタイミングを狙おうとした。
  3. 損切りをしないどころかナンピンした。

特によく分からないものにみんながやっているからというだけで買うことは恐ろしいリスクを負います。

すぐにお金持ちになりたい気持ちはわかります。

だけど、レバレッジETFへの投資をする前に知っておいてもらいたいこともあります。

その続きはまた次回。

つづく

給付金、次こそ最速でもらう話をしよう

面倒くさいを突破する、なんでもゲーム化戦略

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人生はRPG

いつくるかと指折り待っていた役所からの封筒。

でもいざ届いてみると安心しちゃうんですかねぇ。

そのうちやろうなんていうなまけ心がついつい出てきちゃって、ろくに中身も見ずに平気で放置してるんですから困ったものです

「あしたやろうは馬鹿野郎」なんて言葉があるくらいですから、人は昔からの面倒くさがりだったんですね。

で、面倒くさいことは大嫌いなはずの私たちですが、実は損することも同じくらい大嫌いなんです。

面倒くさいからといって放置していたのでは、お金がいつまでたってももらえずに大損してしまいます。

ええ、私もこれまで随分とこの面倒くさいけどやらなきゃ問題に苛まれてきました。

苦節数十年、やっと有効な手段を発見しました。

今後面倒くさいことに対処しなきゃならなくなった時はこうしましょう。

何でもスマホアプリのゲームのようにミッション化してひとつづつクリアしていきます。

そうしたら案外ストレスなくゴールに辿り着くことができます。

報酬は現金 4つのミッションをクリアしょう

自宅に書類が届いてから、最終的に現金が私たちの口座に振り込まれるまでの工程は4段階に分けることができます。

つまりミッションはたった4つだけです。

ではいよいよ今回のミッションの発表です。

Mission #1 
 
大至急開封せよ!
 

まず封筒を開封しなければならないのは誰でも分かっているはずです。

ところが不思議なことになかなか開封しようとしない人って一定数います。

ここで出遅れてはダメ。

届いたら大至急開封が鉄則。

開封の儀"ともいいます

 Mission #2
 
読解せよ!
 

まずは、開封おめでとうございます。

早速複数枚の書類が出できたことと思います。

ここから次のミッションの始まりです。

書類に何を記入するかを理解するために地味に頭を使わなければなりません。

無防備でいたところをいきなり読解能力を問われる状況に追い込まれ、一定数の人は脱落(後回し)していくことになります。

このミッションは前半の山場です。

"読解テスト"のために、あらかじめ集中できる時間と場所を確保しておきましょう。

 Mission #3
 
転記と捺印せよ!
 

地味な地味なミッションはまだまだつづきます。

書類は現金振り込み先の口座番号を書けといっています。

自分の口座番号を覚えている人は別ですが、ほとんどの人は通帳かカードに書かれている番号を見ながら書類に転記する手間がいります。

そして最後にハンコをぐりぐりと捺印します。

普段から通帳やらハンコやらの置き場所が定まっていないとこんな些細な作業すらスムーズに行うことができません。

それどころか探す手間に嫌気がさして脱落リスクの要因にもなり得ます。

つまり普段の整理整頓習慣が問われているミッションなのです。

Mission #4
 
転記と捺印せよ!
 

さてこれで一応書類の用意は終わりました。

ちょっとした達成感も味わえるかもしれません。

ここでらしっかりと味わっておくべきだ。

しかし私たちはウサギのようにゴール目前で立ち止まってはいけません。

まだ真のゴールにたどり着いていないという事実はウサギもカメも同じです。

だからすぐに記入した書類を同封された封筒に入れましょう。

気の利いた人なら宛先の“宛“に線を引いて“御中“と書き加えてもよいでしょう。

そしてそのまま最寄りの郵便ポストに行って欲しいのです。

「何かのついでの時にでも」などとうっかり思ってしまったらダメです。

これまでの努力を全部ドブに捨てることになります。

大至急家を飛び出すべきです。

そして郵便ポストに投函してくどさい。

“カサッ“と着地した音が聞こえたなら、こそが真のゴールの瞬間です。

欲しいから、もらう。

お金が欲しいと思うのであれば私たちができることはただひとつ。

書類が届き次第大至急返送するということだけ。

それはこの一連のプロセスの中で私たちが唯一自分の意思でコントロールできることです。

それをすでにやり遂げた私たちにとってはきっと素晴らしい成功体験になるでしょう。

ビルゲイツ&ウォーレンバフェットから学ぶ、成果を上げる仕事の仕方

 

ゲイツとバフェット、これが成功者の仕事の仕方だ!

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ゲイツさんとバフェットさんは仲の良い友だちです。

そんな親友同士の対決が意外な場所で対決しました!

実はゲイツさん、YouTubeチャンネルを持っています。

そのなかでバフェットさんの投資先、つまりバークシャーハザウェイ社が投資している企業の実店舗にふたりがふらっと遊びに行くという企画がありました。

『デイリークイーン(DQ)』篇ではゲイツさんとバフェットさんのアルバイト対決が見ものです。

タイトルはこんな感じ。

【Bill Gates and Warren Buffett pick up a shift at Dairy Queen

ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏がDairy Queenでシフトを組む)

『デイリークイーン』は米国のアイスクリーム店です。

「Ready to work(準備OK)」とやる気マンマンに登場するゲイツさんとバフェットさん。

さっそくエプロンとサンバイザーを着けてシフトに入ります。

若い店員のOJTを受けつつ働く90代と60代の億万長者コンビ。

ソフトクリームを作ったり、レジカウンターに立ったりと大忙しです。

バフェットさんは常にジョークをとばし、ゲイツさんは何をするにも慎重です。

ふたりの性格が仕事ぶりに現れています。

そして最後に若い先輩店員からはこんな評価が。

「ビルはしっかりと注文がとれていたし、ウォーレンは接客が上手だったヨ。」

ゲイツとバフェットから学べる成功のカギ

デイリークイーンの若い店員の言葉はいたってシンプルですがここからとても大切なことが読み取れます。

ゲイツさんとバフェットさんは誰もが知る大成功者です。

そして成功をもたらしたのはふたりそれぞれの仕事ぶりでしょう。

ゲイツさんは世の中の役に立つものを作ってしっかりと注文がとれてきたからこそ成功したわけだし、バフェットさんはマーケットや企業との対話が上手だったからこそ成功したのだろうと思います。

つまり自分に合った仕事ぶりを続けてきた結果です。

自分にあったスタイルですからそこにストレスなんてないでしょう。

思う存分自分の強みを活かして爆進してきたはずです。

私たちがふたりから見習うべきところは、最新技術とか投資手法の前にまずは「自分の活かし方を知る」ことだと思いました。

ウォーレンバフェット曰く「賢明な投資がしたいなら、」

最後にゲイツチャンネルからもうひとつ。

バフェットさんの住むオマハが地盤の大型家具店『ネブラスカ・ファニチャーマート』の店舗訪問している動画もあります。

ベッド売り場の巨大なベッドに寝転がりながらムダ口トークを繰り広げるゲイツ&バフェット。

その背後にはバフェットさん本人が広告となった巨大なポスターが。

そこにはこんなキャッチコピーがそえられていまして。

賢明な投資がしたいなら、ぐっすりと眠ることだ。

ウォーレン・バフェット

ゲイツチャンネルのコンテンツはどれも3分やそこらの短かさで、特別に凄いことをしてるわけでも名言を残しているわけでもありません。

もし彼らを知らない人が見たら、アメリカの老コメディアンかなにかだと思われてしまうかもしれません。

でもそれがいい。

仕事ができる人とは?

報告、連絡、相談。お仕事でよく使われるスローガン「ほうれんそう」です。

そしてもうひとつ「こまつな」というのがあることはご存知でしたか?

「困ったら、使えるやつに、投げる」を意味しています。

「ほうれんそう」が日本の働き方の理想形だとしたら「こまつな」は実情でしょう。このことは仕事の場面だけにとどまりません。例えば神様、仏様、何々様の他力本願マインド。

 

毎月お金が入ってくる状態だと自分と向き合う

頭の中に消しゴムがあったとする。消しゴムだから何かを消すとする。何を消すかは人それぞれだけど、私はまずウソを消したい。

 消しゴムリスト

  • 金儲け
  • 仕事
  • 神頼み

お金儲けに走りだすとお金儲けとは逆のことがよく起こる。お金を儲けというパワーワードにつられて丸腰で参入してしまうからだ。その場合世の中にあるお金儲けマーケットの餌食になる可能性が高い。仕事から一定期間離れてみると、仕事はみんなの暇つぶしなのではないだろうかと思った。まるで穴を掘って穴を埋めてるだけみたいな。

神頼みも最近では巨大なマーケットができている。人はお賽銭やおみくじには簡単にお金を支払う。何かを期待しているか、それともただの様式美か。 

消したあとには書き加えたいこともある。それは事実だ。

書き加えるリスト

  • 投資
  • 節税
  • 努力

世の中はあらゆるお金儲け案件に溢れている。その思想は一攫千金が前提である。一方で貯金という様式美を範とする価値観の影響もものすごく根強い。両極端に思えるけどどちらも資産を作るためというよりも手段自体が目的化してしまってるようにも感じる。資産をつくる最も強い武器は時間と複利だ。この事実は一攫千金の夢と社会的規範の幻想の中に埋もれている。親が教えること、学校で習うこと、政府の指針に入っていない。私たちはみんな豊かになることを望んでいるのになぜだ? 

私たちがふつうに稼いだお金のいくらかは税金として流出している。年収がいくらだろうが株でいくら儲けようが、貯金の利子ですら受け取るお金は税引き後の金だ。お金儲けどころではない。しかし税金は取り戻すこができる。これからは節税のリテラシーが重要だ。資産を守り増やすことが私たちの大切な仕事になるだろう。

巷の占いなどで占うと、自分の性格が客観的にいい表されていておもしろい。自分の性格は意外と知っているようで知らないものなのだ。うまくいっていない場合とうまくいっている場合はどちらもたいてい自分の性格がそうさせているように思う。物事がうまくいくいかないかは自分の性格に合っているか合っていないかの問題なんだろうと思う。だとしたらまずは自分の性格をよく知って、そんな自分がこれまで勝てていた場所、これからも勝ち続けるこができる場所を見つけられたら最高だ。私の場合何事もストレスフリーでいたい。数々の失敗を重ねてやっと自覚した自分の性格だ。私の性格を良き方向に進めるためには一番初めの初期設定が何よりも大切になる。それさえできればあとは自動的に勝ち進んでいく。はじめに少しの努力が必要だがこんな努力なら好きだ。世の中の伝統的な努力とは違うから。《おわり》

 

 

資産形成はたった1円から始められるという話

資産形成のポイント。お金をよく拾う人とUFOをよく見る人の共通点とは?

私は道端に落ちてる小銭をよく見つけ、そしてよく拾います。あまりにも頻繁なので不思議に思っていたのですが、ある時こんな説を聞いて納得しました。

「世の中にはよくUFOを見る人がいる。なぜかというとよく空を見上げているから」

なるほど。確かに空を見上げている時間が長ければ長いほどUFOを発見する確率が高くなるように、道端に視線を下ろしながら歩いていれば小銭を発見する確率も高くなるのは道理。

とはいえ落ちている1円を見つけたところで、実際に拾う人はそんなに多くないと思います。1円を拾のは1円以上のコストがかかるなんていうよく聞く噂のせいかもしれないし、たとえ拾ったところで1円ぽっちじゃ今どき何も買えないと思うからでしょう。1円は本当に無価値なのでしょうか?

資産形成できないのはあたりまえ?たった1円も稼げないサラリーマンたち

サラリーマンの仕事を辞めた時に痛感することがあります。給料以外でお金を稼ぐことがとてつもなく難しいということです。明日も会社に行きさえすればお金が入ってくる環境下では考えもしなかったことです。

つまり1円に価値があるか無価値かはその人のこれまでの稼ぎかたを反映しているとも言えるのです。

別にせこい話しをしたいわけではありません。ほとんどの人は自分のお金を増やしたいと思っています。このスタート地点はみんな同じなはずです。問題なのは次にどうするかということ。1円を拾う人はお金の価値を分かっている人です。資産を増やそうと意識しているので、まずはできるだけ減らさないように工夫します。どんなときにお金が漏れていってしまうのか認識します。お金の漏れとは無駄遣いのこと。ムダなものに金を払った上にさらに消費税を支払っているのだからこれほどばかばかしいことはありません。

つまり我々の資産を減らしているのもの正体は税金です。

10万円が配られました。さあどう資産形成をしますか?

例えば10万円全額使った場合、消費税を1万円支払っていることになります。実質的に10万円は9万円に目減りしています。そして10万円は100万円分の消費税に相当します。私たちは年間で100万円くらいわりと使っていると思います。だとしたらこの先支払うはずだっ消費税分のお金が(ただ一度だけ)戻ってきたとも言えます。私にとっては道で拾った1円と同様ありがたく“拾う“ことにしました。

何かを買って10%払うことしません。10万円はそのまま既存の資産の中に放り込んでおきます。10万円分増えた資産全体を複利で運用します。

現実の資産形成はお金に無関心ではいられません。道に落ちている1円を拾うようになったらいい兆候です。資産形成の心が育まれている印です。

もしもウォーレンバフェットが、こんまりの『人生がときめく片付けの魔法』を読むだら

片付けのカリスマ、こんまりの稼ぎ力

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ステイホームもこんまり流
「ときめく」在宅勤務に

引用元: ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

こんまりさんは今では「世界で最も影響のある100人」のひとりです。

著書において提唱したメソッドは斬新でした。

全ての判断基準はただひとつ。

「ときめくか、ときめかないか」

そのメソッドは日本だけでなく米国でも受け入れられていることは知っていました。

こんまりさんの米国での成功は金を払ってでも片付けをしたい人が大勢いたという事実を意味しています。

つまり片付けは金になるスキルだったのです。

片付けが得意な人は世の中にたくさんいるはずです。

片付け上手の人たちにとってはチャンス到来!?

一瞬そんなふうに思ってしまいましたが本当にそうなのでしょうか?

こんまりさんのようにお金を稼ぐことができるのでしょうか?

ウォーレンバフェットとこんまりの成功の共通点とは?

こんまりの競争優位性は盤石です。

彼女は人生のかなり早い時点から自分の資質に気付き、稼働させ、磨きをかけてきました。

ウォーレンバフェットは成功するビジネスの条件として次のことを挙げています。

「あなたの情熱を見つけること」
「他の人の考えを気にしないこと」
「競争上の優位性を持つこと」

ウォーレンバフェットの教えになぞらえれば、我らがこんまりはこれらの条件をすべて兼ね備えていることがわかります。

  1.  片付けに尋常じゃない情熱を注いだ。
  2. 他人の考えには脇目も振らずひたすら片付けに没頭した。
  3. 片付けコンサルとして市場を創造し圧倒的な競争優位性で君臨している。

これが彼女が成功に至った道順です。

 

ウォーレンバフェットもときめく投資

さて、現在ウォールストリートジャーナル(WSJ)にも記事が載るくらい米国での知名度が高まっているこんまりさん。

そしてバフェットさんは毎日新聞を精読することを日課としています。

だとしたら、WSJに載っていた「こんまり記事」にも目を通している可能性は高いはずです。

(ここから先は、私のささやかな妄想です。)

ある日いつもの通りオフィスでWSJに目を通すバフェットさん。

くだんの記事が目に止まります。

しばらくして執務室の電話を手に取るバフェットさん。

事務員がすぐに応答しました。

それから数日後、バフェットさんはあるリストを眺めていました。

  • AAPL
  • BAC
  • KO
  • AXP
  • KHC
  • VZ
  • MCO
  • USB     etc.

それははティッカーシンボル呼ばれるもので記されていますが、バークシャーハザウェイ社のポートフォリオ、つまりバフェットさんの投資先企業の一覧に他なりません。

バフェットさんはこれから何をしようとしているのでしょうか?

デスクの傍には読み終えたばかりの本が一冊置いてあります。

『The Life-Changing Magic of Tidying Up』すなわち『片付けの魔法』の英訳本です。「片付けの魔法」の英訳本をamazonで調べる

 

ウォーレンバフェットに近い事務員の話によると、その日ボスの執務室から「Spark Joy(=ときめき)」というつぶやきが聞こえたとか聞こえなかったとか。

※完全にフィクションです。念のため。

リアムギャラガーのソロアルバムがかっこよすぎるにも程がある

 

想像を超えたリアムギャラガーとの再会

リアムギャラガー、ある日の投稿。

新曲『ワンダーウォッシュ』を披露。

その後立て続けに、『ソーパーソニック』、『シャンペンソーパーノヴァ』をリリース。

ことあとすぐに私はoasisを久しぶりに聴いてみたくなったことは言うまでもありません。

リアムギャラガーのソロ曲を聴かなかったという「過ち」

youtubeに移行してoasis動画を表示させると、リアムのソロ曲もちらほら混じっていました。

その中の一曲『フォー・ホワット・イッツ・ワース』を試しに聞いてみることに。

イントロなしのドラマ一発から始まるどアタマの歌い出し。

いきなり胸ぐらを掴まれてリアムギャラガーの前に連れてこられたようでした。

「だまって聴いてろ。」と。

私はそのとおりだまって聴きましたよ。

なんだかoasisの頃より声が良くなっているように感じます。

特に高音の艶やかさが増していて、伸びやかに美しく歌い上げているのです。

90年代にoasisは相当聴いたけど解散してからはとんとご無沙汰なみなさん。

ましてやリアムのソロ活動なんてほぼスルーしてきたことと思います。

私もそうでした。あのツイートを見るまでは。

英国と日本でリアムギャラガーの価値はこんなに違う

私はリアムギャラガーのソロ曲に満足しました。

youtube動画をどんどん見ていくと色んなところでライブをしているようです。

ライブハウスでもやっています。

客との距離がすごく近い。

あのままoasisが続いていたらありえなかったことです。

oasisも初めの頃は渋谷あたりのライブハウスでやっていました。

でもバンドはあっという間に大きくなってライブハウスでやることは二度とありませんでした。

調べてみると2018年にリアムギャラガーは来日公演をしていたようです。

場所は武道館でした。

(そういえばかつて武道館をライブハウスと言った人がいました)

さて現在のリアムギャラガーですが、英国とここ日本とではポジションが違っているように思えます。

英国では本物のロックンローラーとして。

一方日本では元oasisとして。

英国でのリアムギャラガーは日本の私達が思っているよりも遥かに幅広い世代に影響を与える人物になっています。

しかし日本ではoasisが90年代に売れまくってしまったがために、どうしても元oasisの肩書きがモノをいってしまいます。

しかしそうだとしてもやはりリアムギャラガーの曲を聴いてみてください。

あまりの素晴らしさに再び戻ってきた元oasisファン、たくさんいると思います。

リアムギャラガーのソロアルバム『AS YOU WERE 』は新旧のファンを問答無用に巻き込んだ神作でした。

 

あわせて読みたい
90年代のオアシスの空気感満載

ikenohatazo.hatenablog.jp

 

ランチ選びのこれから。

■OLさんたちが言うところの「茶色メシ」という食べ物がある。ラーメンとかカレーとか牛丼などの食べ物を指すそうなのだが、OLさんたちから見るとそれらは茶色っぽく見えているという。だから「茶色メシ」。茶色メシ大好きなサラリーマンたちには思いもつかない表現だ。視点が全然違っていてとても面白い。

■例えばランチで多くのサラリーマンは“うまい早い安い多い“を基準に選ぶだろう。茶色メシはその結果といえる。一方でOLさんの場合は特に野菜の含有量がかなり重要な要素になっているようだ。そもそも彼女たちが「茶色メシ」と呼ぶ感覚は野菜の緑色がない見た目の違和感からだと思われる。そんな女性たちの旺盛なサラダ需要に応えようと街には色んなサラダが選り取り見取りに用意されている。ところがサラダをつけるくらいだったら生玉子とキムチを追加することを選ぶサラリーマンの本能のようなとのとは相容れない。これはまるでサラダが男女の間を隔てている壁のようだ。

■私たちはサラダのことでこれまで大問題になるようなことは特になかった。世界の平和を乱すようなことには多分ならない。でもひょっとしたら毎日の生活の中のすごく些細なところで影響が出ているのかもしれない。例えばこんなふうに。

■壁のあちら側では「男子って茶色メシ好きだよねー」というOLさんの声が聞こえてきそうだし、そしてこちら側では「なんでサラダとラーメンがおなじ値段なの?ありえない。」ときっと心の中で思っているはずだ。(ついでに「茶色メシ」を「三国志」に、「サラダとラーメン」を「男と男の恋愛(BL)」に置き換えてみてもいい。)

■私たちはこれからも共生していく関係であり続けるわけだけだから少しずつサラダの壁も越えていけるようになれたらいいなと思っている。歩みよりが必要だけど茶色メシをOLさんに薦めるのはあまりよい方法ではないだろう。茶色メシと蔑称しているように彼女たちは健康にも美容にもよくなさそうな食べ物への評価は辛辣だ。それよりもOLさんの方からサラダを薦めてほしい。OLさんから薦められたものは間違いないと思っているからだ。しかしその際にはOLさんが好むようなカラフルなサラダではなくまずはコールスローのようなマヨネーズ含有量が多めのやつでお願いしたい。《おわり》